足りない

少し前からSlowlyという文通アプリを使っている。

www.getslowly.com

距離に応じてそれなりの時間がかかる「ゆっくり届く」のが特徴のアプリで、例えばフランスだと24時間、韓国なら4時間くらいで届く。
始めたのは、英語を使う機会が欲しかったからだ。
ドラァグレースきっかけで海外のコンテンツをよく視聴するようになり、いつか推しクィーンに会えた時に(そういうイベントがあるのだ)思っていることを伝えられるようになりたいと考えるようになった。
学習アプリなども使ってみたけれど、ある程度「会話」ができる場が欲しいなと思っていたところでちょうどこのアプリのことを知ったのだ。

これまでに10人くらいとやりとりをしたけれど、いまのところは私と同じように、語学の勉強のためにやっている人とのマッチングが多いように思う。顔も知らない誰かに当てて手紙を書くという行為自体がなかなか新鮮で楽しいし、時差のあるやりとりなので返事を急がなくても良いのが気楽だ。

ただ、約ひと月程度やりとりを重ねるうちに、この表現は前も使ったなと思うことも増えてきた。
相手がいる文章なので、誤解を招かないようにということを優先してしまうのは仕方ないとして、
例えば、一番長く続いている相手はインドネシアのアニメファンなのだけど、これは知ってる? あれはどう? みたいなやりとりをしている時に、自分は「好き」を表現する言い回しをあまりにも知らないと感じる。Likeでは弱い気がする。Loveは使いすぎた。So muchをつけてもなんか違う。ゴージャス、ワンダフル、クール、どれもしっくりこないし、相手がその単語をどう捉えているのかをイメージできないと使うのはためらわれる。
ただ意味を伝えるだけであれば正確さの方が優先されるのだろうけれど、もっと自分の感覚にしっくりくる言葉を使えるようになりたい、と思うたびに、私の中にある言葉が足りないことを痛感する。

一方で「けいおん!」で好きな曲は何? という話題で「U&Iの歌詞がいいよね」と一致した時は嬉しかった。これは同じ物語を共有している相手だからこそ、語彙にないことをどうにか工夫して伝えようと思えた瞬間だった。*1

まだ英語で満足にコミュニケーションがとれる段階にすら至っていないのに贅沢だなとも思うのだけど、自分が言語をどのように使いたいのかが少しわかったような気がして、そういう意味でも、母語でない言葉を使ってみるというのは面白いことだなと思っている。

思ってはいるが、使いこなせなさにちょっとストレスも溜まるので、基本的に相手を想定しない自分のための文章を書きたくなった。日記というのは私にとってそういうものだ。

*1:彼の他にも、京アニのことを心配している海外のアニメファンはとても多いことを感じている

自動販売機


子どもの頃、家のすぐ近くに自動販売機があった。
4本くらいしか売ってない旧型の自販機で、ところどころ錆びてすらいたような気がする。
動いてるのかどうかすら定かではなかったそこで、1度だけジュースを買った事がある。
地域の運動会的なものに参加した日だった。
母親は弟たちの世話で留守にしていて、1人で参加して1人で帰宅した。
やり遂げた気分で高揚していたのか、そこで私は少し大人っぽい事をしたい気持ちになって、自動販売機でジュースを買うことにしたのだった(おそらく何かの時のためにと小遣いをもらっていたのだろう)。
買ったのはアンバサだった。今は滅多に見ないけれど、確かにアンバサだったのは覚えている。
気取ってソファに寝転んで飲んで、気管に入って盛大にむせたからだ。

家から15秒もかからないところにあったのに、あの自販機を使ったのはその一度きりだった。
いつなくなったのかすら、覚えていない。

先週、夏休みの真ん中あたりに、雨が降ったり止んだりする妙な天気の日があった。
それでも、雨に濡れることなく午前中からいくつかの用事をこなし、今日はラッキーだなんて思っていたのだけど、
一度家に戻る途中で、不意に意識が朦朧としてきたことに気がついた。
湿度がとても高く、濡れた路面から立ち上る蒸気がまるでサウナみたいで息苦しい。
もしや熱中症になる寸前なのではと思ったが、最寄りのコンビニはすでに通り過ぎてしまって、あとは自宅までまっすぐ、何もない長い道を歩き続けるだけだった。
これはまずいな、なんて思いながら無心で歩いていた時、
ふと路地の奥に自動販売機があることに気がついた。
3年近くこの道を通っているのに、今まで一度も目を向けた事がなかったし、正直こんな住宅街の奥にあって誰が買うのだろうと思った。
しかし今の自分にとっては天の助けだ。
実家のそばにあったあれだって、こんな風に誰かを救う自販機だったのだろうなんて大げさなことを思いながら路地に入り、小銭を入れて、普段は飲まないコーラのボタンを押した。
そのまま、自販機の前でコーラをがぶ飲みする自分を想像すらした。

しかし出てきたボトルを手に取ると生ぬるく、私は裏切られたような気持ちのまま帰宅した。

このことを先ほど、冷蔵庫を開けて思い出した。
これを飲むのにうってつけの日が来るまで、きっとこのままになるだろう。

ソウル旅行日記(最終日)

間が空いてしまいましたが韓国旅行日記3日目(最終日)です。
1日目→ソウル旅行日記(1日目) - イチニクス遊覧日記
2日目→ソウル旅行日記(2日目) - イチニクス遊覧日記

ついに帰国日。空港に14時着を目指していたため、まずはソウル駅に荷物を預けてから朝ごはんを食べにいくことに。
途中、駅の無人改札(回転バー方式)を通る際、妹のトランクが引っかかり、手こずっているうちに改札が閉じてしまったのですが、改札横のスピーカーから「プッシュ!プッシュ!」という声が聞こえて、そのスピーカーの下にある扉を押したら入れたということもありました。
無人改札でもカメラで見守られてるんだなとわかった瞬間。

指紋認証ロッカーでの失敗

ソウル駅で使ったロッカーは、支払いをするとロッカーの扉が開き、荷物を入れて閉じるという仕組みのもので、鍵の代わりに指紋認証システムが用意されていました。
日本語の案内もあったのだけど、支払い方法がうまく選択できず手こずっていると、韓国人のおじさんが「やってあげるよ」とパネルを操作しはじめました。しかし、やはりクレジットカードやTマネーカードでの支払いがうまくいかないので(そして妹は現金で支払いできていたので)、現金を両替してくるわ、とその場を妹にまかせて離れたんですよね。
戻ってくると、トランクが入れられたから早く支払いをして、とおじさんに呼ばれました。トランクを入れたのは妹なので、素直に現金で支払いをして、暗証番号(指紋認証できなかった)を入力して、一件落着…なのか…?ともやっとした気持ちでそこを後にしました。
なぜもやっとしたかというと、お金を入れてからロッカーが開くんじゃなかったっけ…? と思ったから。
その後、朝ごはんを食べたり買い物をしたあとに戻ってきたのですが、私が荷物を入れたロッカーは、
ーーー開きませんでした!
私が利用したソウル駅のロッカーは左右2か所に操作パネルがあり、よく見るとロッカー自体も右と左でAエリアとBエリアに分かれているようでした。そしておそらくAエリアのロッカーに入れた場合はA側にあるパネル、Bエリアに入れる場合はB側にあるパネルで支払いをする必要があったんだと思います。
しかし、妹が入れたのはAエリアのロッカーで、私がおじさんに言われて支払いをしたのはBエリアの操作パネルだったんですよね…(支払い証が出るのでそこに番号が書いてある)。
結局、私が往生際悪くパネルの操作を続けてる間に妹が駅の案内係の人を呼んできてくれて、説明をしたところ、管理会社に電話をしてトランクの特徴などを説明することで開けてもらうことができました…。ありがたい…。
しかし、私が入れたロッカーを支払ったのは誰だったのか(おじさんなんじゃないかという気がして申し訳ない)、私が支払ったロッカーには何が入っていたのか…謎は深まるばかりですが、とりあえず次回使う時は最初から現金を用意しておこうと胸に刻みました。あと親切なおじさんの登場とかに惑わされず自分で操作するのも大事。
ともかく駅の人を呼んできてくれた妹に感謝です。

こちらが指紋認証ロッカーの正しい使い方です!
https://enjoyseoul.net/4435.html

朝ごはん

ロッカーに荷物を預けたあと、漠然とした不安を抱えつつ(そしてその不安は的中するのですが…)気を取り直して朝食を食べに南大門市場へ。会賢駅で降りてすぐのところに市場があり、早朝にも関わらず多くのお客さんで賑わっていました。
今回いったのは「巨済食堂」というお店(ちなみに私はずっとくだら(百済)食堂と読み間違えていた)。カルグクスとポリパブがセットになった定食があったのでそれを注文。カルグクスは日本で行ったら関西風のあっさりしたお出汁で朝ごはんにぴったりの落ち着く味だった。ポリパブは麦ご飯に具材をのせて混ぜて食べるビビンバみたいな感じのもので、むしろこっちがお目当てだったんだけどセットだとちょっと物足りなかった。カルグクスもポリパブも改めてチャレンジしてみたいです。

ロッテマート

食事を終えた後はソウル駅に戻ってロッテマートで買い物。
ロッテマートの開店時間まで1時間ほどあったのだけど、けっこうな雨が降り出していて外をうろつくのは難しそうだったため、駅中のカフェに入る。
トランク持って外歩いてた時間に降り出さなくてよかったねといいながら各々インターネットなどをする。借りていったwi-fiはグローバルwi-fiの4G-LTEプランだったけど、速度的にも全く問題なしでした。

そして10時にいざロッテマートへ。
私のお目当ては大好物の韓国海苔。日本で売ってるものはあれこれ食べ比べてみたのですが、やはり買えるものには限りがあるので、本場で買うのを楽しみにしていました。
そしていざ韓国海苔コーナーに行ってみると、知らない韓国海苔が1面にズラーっと並んでいて最高だった。日本の米コーナーよりも長い列が海苔で占められている世界(最高)。
おそらくキンパ用の焼き海苔(味つけなし)と、いわゆる韓国のり(ごま油と塩で味付けしてあるもの)エリアに分かれていたので韓国のりエリアで売っていたものの全形4種と小袋4種を1つずつカゴに入れる。といっても全て徳用パックみたいなものなので、全形は3袋、小袋は30袋以上入っていました。あとふりかけ用の韓国海苔も2種購入。
その後、スナックコーナーにいってポテトチップスをチェック。やはりハニーバター味が人気のようです。大袋中心なので悩みつつ農心のものを1袋買ったりしてお会計をしたところ、7000円くらいいってて笑いました。たぶん韓国海苔が全て複数パックだったので各1000円くらいしたんだと思います(値段見てなかった)。それでも日本で買うよりは完全に安い。
持って行ったサブバックに入りきらず、急遽カバンを買い足したりする。

空港へ

その後、ソウル駅でのロッカーどたばたとかがありつつ、無事荷物をもってA’REXに乗りかえ空港へ。この辺でもう足が疲れていたんだけど、それもそのはず、2日連続で2万5千歩くらい歩いてたのでよく頑張ったと思います。
お腹がすいてきたので空港内でごはん。最後はフライドチキンとビールで、またしても鶏肉でした。
韓国のフライドチキンは衣がサクサクでおいしい。量が多いかなと思ったけど全然食べきれてしまった。

その後、ゲートに向かい帰路につく。

というわけで初めての韓国旅行についてでした。
とにかく食べたものが全部おいしかったのが最高だった。
そして買って帰った韓国海苔etcも全部おいしかった。それについてはまた別途書きたいです。

韓国海苔ばかりのお土産一覧

ソウル旅行日記(2日目)

引き続き韓国旅行の日記です。
1日目 → ソウル旅行日記(1日目) - イチニクス遊覧日記

2日目の朝は、妹リクエストの参鶏湯を食べる予定だったので10時の開店にあわせて8時くらいにのんびり起床。
前日は朝4時から深夜2時くらいまで活動していたのに起きられて偉いなと思いました(自画自賛)。
前夜にコンビニで買った大きいヤクルトを飲みながら身支度。ヤクルトはだいたいヤクルトの味だけど5本分くらい入っていて、幼い頃の「ヤクルトを1パック一気飲みしたい」という願望が叶った気がする。
少し早めに支度が終わったので、ホテル近くのスタバに寄る。韓国のスタバには日本にはないメニューもたくさんあるときいて行ってみたかったんだけど、朝だし店内冷房ガンガンに効いてるしで結局カフェオレ。
妹が頼んでたオレンジのスムージー的なのがおいしそうでした。

安国

その後、地下鉄で安国駅へ。
ユネスコ世界文化遺産に登録された昌徳宮のある駅とのことで、混雑しているかなと思ったけどそうでもなかった。韓服レンタルのお店があちこちにあって、チマチョゴリを着て歩く女の子をちらほらみかける。かわいい。

お目当ての店は、韓屋をいかした店内の造りも観光地っぽくて楽しい土俗村(トソッチョン)というお店。週末は並ぶかもという口コミをみたのですが、開店時間に合わせて行ったらすぐに座れてよかった。
そしてここで食べたサムゲタンがとってもおいしかった…。
栄養がたっぷり詰まった感じのスープ(出汁には高麗人参や銀杏がはいっていた)も、しっとり柔らかい肉も、付け合せにでてくるキリッとした味のキムチも全部おいしい。
一人分として丸ごと一羽分の参鶏湯が出てくるので、最初食べきれるのかな? って思ったけど、なんかこう、しみじみおいしい…っていう味で気付けば完食していた。

満腹になったところで、街をぶらぶらと見学。妹がまんじゅうを買いたいというのでまんじゅう屋さんに行ったり(皮のサクサクしたもみじまんじゅうみたいな味だった)してから、休憩がてらcafe onionへ。

ここも昔ながらの韓屋を改装した建物とのことで、広々とした気持ちの良いお店だった。
持ち帰り用にあんバターサンド(後日食べたけど、あっさりしたあんことさくっとしたバケットの組み合わせがとっってもおいしかった)と、店内で食べる用のコーヒーと抹茶スコーンを買って着席。
コーヒーもスコーンもとてもおいしかったです。近所にあったら通いたい…。

タクシーチャレンジ

ここからは買い物のターンだったのだけど、行きたいところが散らばっていたのでタクシーを使うことに。(バスも考えたけどハングルが読めないと乗れる気がしなかった)
事前に旅行サイトを読んで予習していたのだけど、安心と噂の模範タクシーはあまり見かけず、結局オレンジのタクシー(一般タクシー?)を止める。
行き先によっては断られることもあると読んでいたのですが、3回乗って3回とも断られはしなかった。3人とも60代後半くらいのおじいさんで、英語は全く通じなかった。「イテウォン」とか単語は通じるんだけど、片言の韓国語では太刀打ちできなかったので、スマホで検索したハングル文字の住所で行き先を伝える。3人ともおじいちゃんだったので、スマホで住所を見せると一旦路肩にとまってメガネをかけて見るターンが入りましたが、皆ナビを活用しているので住所さえわかればあとは話が早かった。
タクシー関連はトラブルもあるようですが、昼間で、二人以上であればそれほど警戒しなくてもいいのかもなと思った(あくまでも個人の印象です)。
一人のおじいさんはラジオの歌謡曲にあわせて鼻歌歌いながら運転しててのどかだった。

買い物

梨泰院は坂の町だったのでタクシーで来て正解だと思いました。雰囲気的には、横浜の港の見える丘公園あたりに近い雰囲気。
まずはインスタで見て可愛いと思ってたMSMRという靴下屋さんへ。
靴下は原色系が多くてかわいい。しかも1足につき箱とカードを1種ずつ付けてくれてしかもビニールバッグに入れてくれ、お茶も出してくれるし買い物の後になぜかいちごまで出してくれる至れり尽くせりぶり。なんでそこまでしてくれるんだ…?と不思議だったけど(靴下も1足1000円位)、靴下もショッパーも可愛くて大満足でした。

しかし、ここからが大変…。
まずは梨泰院の駅に出ようとしたんだけど、MSMRが坂の中腹にあったため、階段を登ったり下ったりしながらじゃないと駅に出れない。そして坂がどれも急…。
「横浜っぽいと思ったけどむしろ聖蹟桜ヶ丘かな」「耳をすませばの聖地巡りしたよね…」みたいな話をしながらひたすら歩き、駅に着く頃には疲労困憊してしまい、またタクシー。
次に行ったのはカロスキルエリア。しゃれた店をたくさんみました。
そのあと再びタクシーに乗ってFennecに。前々から来てみたかった革小物のお店で、特にカラバリの多い財布類がかわいい。タイミングよくアトリエセールをやっていたので、ついあれこれ買い物をしてしまった。
www.instagram.com
この色買いました

歩いていたらCUBEエンタの建物を見かけたりして(偶然)韓国だ〜と思ったりした。その向かいくらいにある喫茶店で休憩して、そろそろお腹がすいてきたのでまた移動。ここからは電車に乗りました。韓国の駅は発車のベルがちょっと愉快な感じでいいなと思い旅行中口ずさんだりしてたのに、もう忘れてしまった。

タッカンマリ

晩御飯は私のリクエストでタッカンマリ。
東大門に戻り、広蔵市場裏手の焼き魚通りをすぎるとタッカンマリ屋が集うエリアがあり、今回はその中のひとつ陳玉華ハルメ元祖タッカンマリに行きました。予約はできず店の前で整理番号もらって待つパターンなので、店の前にたくさん人がいたけど、店内が広いせいか、15分くらいで入ることができた。

https://www.konest.com/contents/gourmet_mise_detail.html?id=2900

座敷に通され、見ると問答無用ですでに鶏肉の入った鍋が用意されている笑 キムチと水はセルフ。メニューもないのでお店の人を捕まえて注文しないといけないんだけど、全然捕まらなかった。
そんな感じでかなり放置プレイなお店ですが、タッカンマリ(初めて食べた)はとっても美味しかった。
醤油とお酢と唐辛子ペーストを1:1:1という感じで皿に入れ、それを混ぜたものがたれになる(と隣の席の韓国人のお姉さんが教えてくれた)んですが、このたれがすごくおいしかった…。
鶏肉も、中に入ってるじゃがいもも、このたれとの相性最高だし、追加したトッポキも、ふわもち…という感じでおいしい。
参鶏湯からのタッカンマリって鶏肉続きでどうなの?と思ってたけど全然味が違うので問題なかったです。

ビールも美味しくて元気がでたので、はしごするぞ〜と広蔵市場に向かったらもう閉まってて残念。
そのあとは更に東大門で買い物をして、コンビニ巡りをしながらホテルに戻りました。
ホテルに戻ったのは10時頃。寝る前はビールを飲みながらなぜかアメリカのプロレスを見ていた。ロマン・レインズさんという人がウィンターソルジャーみたいでかっこよかったです。

残すは最終日のみ。最終日はひやっとしたことがあったのでそれはまた改めて。

ソウル旅行日記(1日目)

先日、初めての韓国(ソウル)旅行に2泊3日で行ってきました。
行こうと思った理由はいくつかありますが、メインの目的は「おいしいものをたくさん食べる」+買い物もできたらいいな〜という感じ。事前に同行する妹とお互いの行きたい場所をプレゼンした状態で向かいました。
初韓国の感想を簡単にまとめると「ご飯がおいしい」と「思ったより外国だった」です。
TLには、フットワーク軽く韓国に行く方々がたくさんいるので、なんだかすごく気軽に行ける場所という気がしていたのですが、近いのは確かだけど、やはり外国なので多少は困ったこともあった(まあそれが旅行の醍醐味ですが)ので、備忘録を兼ねた日記です。

出発

朝4時起きで成田へ。海外は久しぶりだったけど、ICパスポートになったせいか出国審査が一瞬すぎてびっくりした。免税をちらっと見て、お茶して待つ。
飛行機は2時間程度。話をしてたらもう着いたって感じで本当に近いんだなぁと痛感しました。入国審査もICパスポートだとあっという間。

外に出ると、むわっとした熱気とともに、明らかな異国の匂いがした。「韓国は空港からキムチの匂いがすると聞いていたけど、これがそれかな?」「キムチというよりニラの匂いでは……」なんて話をしながら「A’REX」(スカイライナーみたいなもの)でソウル駅へ。
窓の外を見ていると、次々に車に抜かされていたのでスピードがでてるのかは不明だったけど、約40分程度でソウル駅に到着。これが日本円で1000円かからずに乗れるのはとても安い。(切符はカード式で、改札降りたところでカードを返却すると500W帰ってきます)

早速迷う

14時半頃ソウル駅に到着し、まずは現金を作ろうと駅構内で両替をして地上に出る。
ここからホテルのある東大門方面へは地下鉄で移動する予定でした。なので、とりあえず地下鉄を探さなきゃ……と歩き出してはみたものの、案内が全てハングルで全然読めない。つい、いつもの癖でGoogle mapに聞いてみると、地下鉄ソウル駅は今いる場所の”真裏”みたいにサジェストされた。
なのでトランクを引きずってどうにか駅の向こう側に行けないかとうろうろ歩いてみたんですが、なんかどうも違う気がする……。


途方に暮れてたソウル駅前

そうして30分近く迷った末にスタート地点にもどり、ようやく地下鉄は地下にあるのでは…? ということに気がついた。
A’REXが到着したのも地下だったので、スカイライナー的に全く別の場所に地下鉄の駅があると勘違いしてしまってたんですよね。
そうして地下に降りてみるとあっさり地下鉄が見つかり苦笑。表参道くらいの混雑具合に揉まれつつ、ホテルのある東大門歴史公園駅へ到着しました。

ちなみに、地下鉄に乗る前にTmoneyカードというsuica的なチャージ式カードを買ったんですが、これがなんか種類によって値段が違うのは謎でした。とりあえず一番安いのを買って、1万W(約1000円)チャージ。これで3日間足りたので韓国は交通費が安い。

広蔵市場

ホテルにチェックインして荷物を置き、身軽になってまず向かったのは広蔵市場。
朝、成田でドーナツを食べたきりなので完全にお腹が空いていて、ちょうど良いコンディションです。
市場をぐるっと回ってみると、ある程度ジャンルごとに屋台が配置されていることがわかる。
事前に予習目的で見たnetflix番組「ストリートグルメを求めて」広蔵市場回にでていたカルグクスのおばちゃんを見つけて盛り上がったりしつつ、まずは緑豆チヂミを購入。ふっくらしたパンケーキ状のチヂミをさらに油で揚げたジャンク感のあるチヂミを紙コップに刺して手渡され、それを歩きながら食べる。カリカリしていてとてもおいしかったけど、何かしらのタレが欲しい……とも思ったので、チヂミはテイクアウトじゃなくて座って食べる方がいいのかもしれない。
そんなことを思いながらキンパエリアをうろついていると、威勢のよいおばちゃんに呼び込まれ、ちょうど飲み物も欲しかったことだしと着席することに。キムパを2種類と私はビール、妹はマッコリを頼んで着席。
キンパにはからしだれがついており、これもなかなかさっぱりしていておいしい。となりにはおしゃれな現地のおじいさん三人組が座っていて、すでにマッコリをボトルで3本くらいあけていて楽しそうだった。蒸し暑い日だったのでビールも美味しく、すっかりのんびりした気分になる。
他にもユッケとか色々食べたいものあったのでここはぜひまた行きたい。




休憩と地図

ソウル駅で時間を食ったせいもあり、この時点で既に17時近くなっていた。
とりあえずコーヒーでも飲んで落ち着きたいということで、友人のインスタで知ったカフェtwofficeに向かう。

ビルの5階くらいにある見晴らしの良い、素敵なお店でした。

コーヒーを飲みながら、今夜の予定を話し合い、行きたい場所の地図を検索しておくことに。
初めての韓国旅行で意外だったのは、人と話すのには英語や片言の韓国語を混ぜて通じるけれど、とにかく文字が難しいということでした。特に標識の類がほぼハングルで、例えば「広蔵市場」と認識してても漢字の標識はないというのにちょっと戸惑った。
ハングルが読めるようになる本とかも読んでいたのですが、仕組みはなんとなくわかったもののまだ全然読めるには至っておらず、せめてアルファベットでふりがながふってあれば……と思うんだけどアルファベットもあんまりない気がした。
アジアは中国(上海)と香港数回、ベトナムインドネシアとタイに行ったことがありますが、街中の文字の見当のつかなさは韓国が一番かもしれないと感じた。(タイ語も難しいけどタイは割と英語表記が多かった印象)
なので地図が頼みの綱。
とりあえず出発前にコネストの地図アプリ*1を入れておいてよかったと思った。

休憩したあとは、東大門のファッションビルをいくつか見てまわる。DOOTA MALLのコンバースでスニーカーを1足買ったあと、ハローapm 、LOTTE FITINあたりをのぞく。雰囲気的にはファストファッション中心という感じで「アルタっぽいよね」「アルタより上野かな?」とか言いながら眺めるだけ眺めて、晩ごはんへ。

蟹からのTHE MASK SHOP

同行した妹の食べたいもの第1希望がカンジャンケジャン(渡り蟹の醤油漬け)だったのだけど、予定していたお店は予約が取れず、ネットで検索して向かったのはアグランコッケランという東大門のお店。
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ここは御徒町あたりの食堂を思わせるような、のんびりした雰囲気の店だった。
カンジャンケジャンを頼むと、チヂミやキムチなどのお惣菜もついてきてめちゃくちゃ豪華な食卓に。
蟹は食べるのが難しかったけど、甲羅にご飯を入れて蟹みそ和えご飯を作って食べるのは天才的なうまさでした。
ここでも結局ビールを飲む。韓国のビールはどれもアサヒスーパードライに似ているな…とか話していたら、ホテルのテレビでアサヒスーパードライのCMをたくさん見て、スーパードライ系の味が人気なんだろうなと腑に落ちたりした。

晩御飯の後は、THE MASK SHOPという東大門の化粧品卸売店へ。欲しい化粧品はだいたいここで買うつもりで気合いを入れて向かったのですが、実際めちゃくちゃ安かったです。日本で1枚300円程度で売ってるパックが1枚100円以下だったりする。
ただ、テスターとかはないので、事前にリサーチして欲しいものをピックアップしておくのが大切だと思いました。
私はパック(箱入り)を3種類と、too cool for schoolのシェーディング(RPDRの影響)と、前に使ってよかったイニスフリーのパウダー(500円くらいだったのでは…?)などを買いました。
ちなみにここは現金しか使えないので行く前に両替しておくのが必須とのこと。

この時点ですでに22時近かったのですが、さすが東大門、アクセサリーショップなども絶賛営業中だった。中をのぞいてみたものの、携帯でおそらくfacetimeしながら買い物をする人でごった返しており、あっという間にくじけて退散。
足が痛くなってきたので予約していたマッサージ屋さんへ向かうことに。

マッサージ

東大門なのでマッサージ屋さんですら23時に予約ができてしまう…。短い旅程の中、ギリギリまで遊べる東大門に宿をとったのは正解だったね~と言い合いながらハローapm内にある「柔精 手の香り」へ。

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ここは本当に最高だった…。韓国式経絡美人ケアという背中&顔のコース事前に予約しておいたのですが、施術中特に説明などはなく、背面から全身マッサージしてもらって股関節や肩をじっくりほぐされ背中にパックまでされて、「これはもしかして背中中心のコースだったのかな?」なんて考えていた。
しかしそこから仰向けになると、顔にも同じくらいの時間をかけて丁寧に施術してくれたので驚いた。歩き疲れた足もじっくりほぐされて随分楽になる。
「月イチで来たい」と言い合いながら足取り軽くホテルに戻ったのが1時くらい。疲労困憊だったけど根性でシャワーを浴びて就寝。1日目が終わりました。
(2日目に続く)