読んだ

 「いまさら翼といわれても」/米澤穂信

6年5か月ぶりの〈古典部〉シリーズ新作。 そもそも私はアニメ「氷菓」がきっかけで米澤穂信さんの作品に興味を持ち、アニメを見終わってから氷菓の原作である〈古典部〉シリーズと、同じく高校生が主人公の〈小市民〉シリーズを読んで夢中になったので、つま…

 ハヅキさんのこと/川上弘美

ずっと前、吉祥寺のジュンク堂で柴田元幸さんの選書フェアをやっていて、そこに並んでいたのを見て買った短編集。 川上弘美さんの文章はとても好きなのだけど、読みたいタイミングに読みたい作家さんの一人で、つまり長らく積んでいて、先日ようやくしっくり…

アイドルを推すという気持ち

私はかれこれ6年近く、48グループの宮澤佐江ちゃんを応援しています。 2010年末頃からAKBに興味を持って、その流れで見た「マジすか学園」と「ドキュメンタリーオブAKB48」(1作目/岩井俊二監督)で完全にはまりました。 でも当初は別に誰か特定のメンバー…

火星の人/オデッセイ

映画「オデッセイ」の宣伝がはじまった頃、たぶんtwitterのTLでその原作が「火星の人/The Martian」というタイトルの小説であると知り、そのシンプルなタイトルと、どちらかといえば感動大作のような雰囲気に見えた映画の予告とのギャップが気になって、ま…

 「花井沢町公民館便り」2巻/ヤマシタトモコ

生命体の出入りが出来なくなってしまった小さな町を舞台にしたSF連作短編シリーズの2巻。 1巻を読んだときも、メディアを通して見ることができるだけで触れられない外の世界と、中の人間関係からは逃れられない狭い世界のコントラストが怖い、けどすごく面白…

 何者/朝井リョウ

朝井リョウさんの作品は「武道館」を読んだことがあるだけだったのだけど*1、「何者」は特におすすめしてもらうことが多く、ちょうど文庫が出ていたので読みました。 そして読んですぐ、出てる本全部読もう、と思いました。そのくらいインパクトがあった。何…

 「恋は雨上がりのように」1~3巻/眉月じゅん

話題になっていた「恋は雨上がりのように」遅ればせながら読みました。 元陸上部の女の子が、バイト先のファミレスの店長に恋をしている…というお話。主人公は、よく「なんで睨んでるの」と言われてしまうくらい、表情に愛想がない女の子なんだけど、たぶん…

 あなたを選んでくれるもの/ミランダ・ジュライ

あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)作者: ミランダジュライ,Miranda July,岸本佐知子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/08/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る「君とボクの虹色の世界」公開後、2作目の脚本執筆中にミ…

 この世にたやすい仕事はない

今の仕事をしていない自分のことを考える。 よく思い浮かべるのは、薄いグレーの制服を着て、非常階段で休憩しているとか、晴れの日は屋上で弁当を食べるとか、椅子がギイギイ音がすることが悩みだとか、そんな仕事内容とは関係のないこと。でも体育の授業で…

 最近読んだ漫画

これもまたけっこう前に書いてあげ忘れていた感想です…。 「いないボクは蛍町にいる」1巻/タナカミホ 少年が、木のうろを通って、パラレルワールドと行き来するお話。設定がまず好みなのと、こちら側とあちら側のギャップの描き方もすごく丁寧。2巻で完結っ…

 最近読んだ漫画

最近、と書いたままあげわすれていた感想です…。2014年のものばかり 「ラタキアの魔女」/笠辺哲 笠辺哲さんの漫画はIKKIでデビューされた頃によく読んでいて、そのつかみどころのなさが(いい意味で)印象に残っていたのですが、この短編集はその魅力をいろ…

 「さよならガールフレンド」/高野雀

さよならガールフレンド (フィールコミックス FCswing)作者: 高野 雀出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2015/01/08メディア: コミックこの商品を含むブログ (11件) を見るとってもよかった。 この短編集がデビュー作とのことですが、かなり前コミティアで買っ…

 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」1巻/浅野いにお

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(1) (ビッグコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/12/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るある日東京上空に「侵略者」の巨大な円盤が現れ、世界が終わると…

 「アップルシードα」1巻/黒田硫黄

アップルシードα(1) (モーニングコミックス)作者: 黒田硫黄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/01/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る面白かったー! 『大王』に収録されている、手塚治虫の「メトロポリス」を描いた短編と近い雰囲…

 「かげきしょうじょ!」1,2巻/斉木久美子

twitterで名前を見かけて、特に内容とかは知らずに買ってみた作品なのですが、これがまた自分にとってはど真ん中な女の子の友情もの×宝塚(作品中では紅華歌劇団)で、本当に気になって買うというのは大事なことだなと思いました。 物語の主人公は主に2人で…

 「子供はわかってあげない」上下/田島列島

子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)作者: 田島列島出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (32件) を見る間違いなく今年を代表する作品のひとつだと思うのだけど、どんな風に感想を書いたらいいのかわか…

 幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい/黒谷知也

幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)作者: 黒谷知也出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/10/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見るIKKIの新人賞「単行本書き下ろし部門」受賞作とのこと。twitterのTLでおすすめされてい…

 「逢沢りく」/ほしよりこ

とてもよかった。 ほしよりこさんの漫画を読むのは初めてだったのですが、読みはじめてみればするすると、そういうものだとして読む事ができました。 物語は逢沢りくという、美しくて、潔癖で、人に見せるための涙を流すのがうまい少女の物語。これだけで魅…

 「ハウアーユー?」/山本美希

ハウアーユー? (フィールコミックス)作者: 山本美希出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2014/09/08メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見るtwitterなどで話題になっているのを見て気になって買った作品。でもなんとなく読むのがこわいような気持ち…

 ちーちゃんはちょっと足りない/阿部共実

阿部共実さんの漫画は、初めて読んだのはたぶんネット上で公開されていた短編で、ものすごく印象に残っていて、でも何がものすごいのか、いまひとつ言葉にできないままだった。しいて言えば、自分の中にある、何か目をそらしたい気持ちをにこにこしながら逆…

 文房具ワルツ/河内遥

グリム童話の靴屋さんの小人みたいに、文房具視点で描かれる連作短編集。勉強をしたり、手紙を書いたり、机に向かうってすごく個人的な時間だけど、その時間を一緒にすごすのが文房具なんだよなということを改めて思い出したりした。キーボードを触る時間の…

 「RAPID COMMUTER UNDERGROUND」/座二郎

RAPID COMMUTER UNDERGROUND (ビッグコミックススペシャル)作者: 座二郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/07/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る大学1・2年生の頃は、2時間電車に乗って大学に通っていました。新宿から西武新宿線に…

 「IN THE APARTMENT」/絵津鼓

志村貴子推薦という帯に惹かれて買ったのですけど、とてもかわいい人たちの出てくるお話でよかったです。男2人女1人の3人で仲良くていろいろあってっていう、過去のお話が突飛だったけど、思春期ではそういうこともあるのかな…と思ったりもしたけどやっぱり…

 「春風のスネグラチカ」/沙村広明

表紙からしてブラッドハーレー系かなと思っていたのですが、意外(?)にも1930年代のソヴィエト連邦を舞台に、ある男女の素性を巡る歴史ミステリーでした。もちろん沙村節全開なので、その時代のことを知らずに読んでもとても楽しめたし、巻末付録の登場人…

 「無敵の人」と「憧れ」の傲慢/ヤマシタトモコ「運命の女の子」

3本の短編が収録された作品集で、サスペンス、群像、SFと、それぞれ全く違うジャンルなのにそのどれもがすばらしかった。これまでのヤマシタトモコ作品らしさも感じつつ、こんなお話も描くのかという新鮮さと新境地への挑戦を感じました。 できるだけ内容を…

 「Deep Water 深淵」/清水玲子

Deep Water〈深淵〉 (花とゆめCOMICSスペシャル)作者: 清水玲子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/07/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る九州を舞台に、ある少女の過去と次々に起こる事件との関連を探っていくミステリー。その中心に…

 「Away」1巻/萩尾望都

AWAY-アウェイ- 1 (フラワーコミックス)作者: 萩尾望都,小松左京出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/07/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (11件) を見る萩尾望都さんのSF新作。面白かった! 18歳未満と18歳以上の世界に別れてしまった世界の物…

 「えへん、龍之介。」/松田奈緒子

えへん、龍之介。 (KCデラックス BE LOVE)作者: 松田奈緒子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/13メディア: コミック購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (9件) を見る以前TV番組で紹介されていたのを見て気になっていた作品。書店でやっとみ…

 「道草日和」「夜の太鼓」/山川直人

「道草日和」 流転荘というアパートのある町を舞台にした連作短編集。登場人物がみんなとてもまじめで、だからこそ不器用なところがあってそれが読んでて少し苦しくなってしまうところもあるんだけど、とてもやさしいお話が多いなと思う。ただ「東京は夜の1…

 「つなぐと星座になるように」他2冊/雁須磨子

雁須磨子さんの新刊が3冊同時期にでたのでまとめて。 「つなぐと星座になるように」6巻 4年間にわたる連載の完結巻。雁須磨子さんの漫画は読んだことないのみたら絶対買うのでほとんど読んではいると思うんだけど、その中でも一番、予想外の結末でした…! 瑠…