くつした

定期的に考えているのに、特に誰に言うわけでもなく、もしかしたら墓場まで持っていきそうな話、という事柄は誰にでもあると思う。秘密とかではなくて、あまりにもとるにたらなくて、声に出す前にまあいいか、と思うような話。 例えば、私は今日、水色の靴下…

「FAKE」

森達也監督の新作、『FAKE』を見ました。 なんとドキュメンタリー映画を撮るのは「A2」以来15年ぶりとのこと。 書籍はコンスタントに出ている印象だったので、映画がそんなに久しぶりとは思わなかった。 たしか「世界が完全に思考停止する前に」*1の後書きに…

「VR ZONE Project I Can」に行ってきました

近頃、PSVRの発売だったりVRを利用した入学式*1だったり、VRの話題を耳にすることがぐっと増えたように思います。VR、ときいて、私がぱっと思いつくのは漫画「ルサンチマン」の冒頭、モテない主人公が、体感美少女ゲームを購入するというシーン。その後、仮…

 5月の風景

先月は月初めから、あちこちで警視庁、と書かれたベストを着た人を見かけた。多くは体格の良い男性で、道角に立ち止まって辺りを見ていることもあれば、人の流れに乗って、街を歩いていることもあった。 ある日、図書館に本を返しにいった帰り、緩やかな坂道…

最近みた映画3本

感想書いてないのが溜まってきたのでまとめて3本。■レヴェナント: 蘇えりし者 友だち3人で見てきました。 熊に襲われて半死の状況になってからよみがえるお話。 熊に襲われるシーンはわりと冒頭にあるのですが、映画を見ているときは、熊怖い、死んじゃう、…

渋谷らくごに行ってきました(4月に)

噂を見聞きして気になっていた「渋谷らくご」に、ついに行ってきました!興味はありつつ、今までほとんど《落語》を聞いたことはなくて、ましてや生でみたことは一度もなかった。 でも最近ずっと文章のリズムということがすごく気になっていて、1人語りのプ…

 カメラロール

雨の日、水たまりを踏まないよう、下を向いて歩いていたら道ばたにすみれが咲いているのを見つけた。すみれが自然に(植えられたものではなく)咲いているのなんて初めて見たかもしれない。そう思い、瞬間的に写真を撮ろうかなと思うが、傘を持っていて手が…

 リップヴァンウィンクルの花嫁

監督:岩井俊二岩井俊二作品を見るようになったのは高校時代のことで、その後、映像系の学校に進学したのもその影響があったような気がする、というくらいにはとても好きだった。 とはいえ長らく見返していなかったし、いまあの世界観に触れることで自分がど…

 ちはやふる 上の句

「ちはやふる」は漫画も毎巻買っていて、アニメも見ている大好きな作品なのですが、実写映画については当初、見るつもりはありませんでした。 これまで、好きな作品の実写化であればわりと積極的に見てきましたし、漫画の実写化にも好きな作品はたくさんあり…

ほうじ茶、その後

先日、毎朝銘柄の異なるほうじ茶(ホット)を交互に買っているという日記を書いたのだけど、いざ書いてみると何だか不毛なことをしている気がして、でもあったかいほうじ茶は飲みたい、という訳でついに水筒的なものを買った。水筒というか魔法瓶というかタ…

 マジカル・ガール

「日本の魔法少女アニメの主人公に憧れる少女が出てくるスペイン映画」という前情報だけで見に行ったので、前半は「あれ?そういう話?」ってなることの連続で、よい意味で裏切られる結果となりました。 内容は極力頭に入れずに見たほうが絶対に面白い映画だ…

 休日

ちょっとばかりばたばたしていたのが一段落したので時間ができたらやりたかったことをあれこれと考えていたのだけれど、いざ考えてみると、行きたかったイベントなどは悉く終了していて、脳内の「近々行きたいリスト」が2か月くらい更新されてなかったことに…

 ハヅキさんのこと/川上弘美

ずっと前、吉祥寺のジュンク堂で柴田元幸さんの選書フェアをやっていて、そこに並んでいたのを見て買った短編集。 川上弘美さんの文章はとても好きなのだけど、読みたいタイミングに読みたい作家さんの一人で、つまり長らく積んでいて、先日ようやくしっくり…

 桜と卒業

桜の花といえば卒業式、というイメージがあるけれど、自分は卒業式を経験するような年頃に、桜を意識するような情緒を持ち合わせていなかったようで、長年、桜の花と卒業式はあまり結びついていなかった。 だから、数々の卒業ソングで描かれる、桜の花と卒業…

 AIの書いた小説

headlines.yahoo.co.jp「星新一賞」という文学賞に、2種類の小説創作ソフトが作成した小説が計4作品応募され、受賞には至らなかったものの一部は一次審査を通った、というニュースを知り、読んでみたいなあと思っていたところ、twitter経由でその応募作が読…

 ロブスター

監督:ヨルゴス・ランティモス結婚していなければ「動物」にされてしまう、という設定の管理社会を描いた物語。 映画は、妻の心変わりで離婚することになった主人公が「再教育施設」のようなホテルに送られ、そこで次の伴侶を探すことになるところからはじま…

 教訓

思えば先週の日曜日から様子はおかしくて、目が覚めたら長時間正座をした後の足みたいな感じでなんだか右手がしびれていた。でもまあどうせ寝違えたんだろうと思い、いつもどおりに洗濯物をした後、最近買ったノートパソコンを持って出かけて数時間書き物を…

 同級生

中村明日美子さんの同名コミックのアニメ映画化作品を、ちょっと前のことですが見てきました。 私はもともと原作が好きで見に行ったのですが、中村明日美子さんのあの美しい線画の印象そのままにアニメになっていたことにまずは感動してしまいました。原作を…

 ほうじ茶

近頃は、朝コンビニであったかいほうじ茶を買うことにはまっている。 ホットドリンクコーナーに置かれているほうじ茶は伊藤園とサントリーの2種類で、私はそれを交互に買うことにしている。交互といっても厳密ではなく、前の日に買ったのがどっちだったかを…

 キャロル

監督:トッド・ヘインズ大好きなケイト・ブランシェットが出ているし、映画のビジュアルを見たときから、その色合いがすごく好みだったので楽しみにしてい田作品。 とても美しい映画で、見ている間ずっと見とれていた気がします。 50年代のニューヨークを舞…

アイドルを推すという気持ち

私はかれこれ6年近く、48グループの宮澤佐江ちゃんを応援しています。 2010年末頃からAKBに興味を持って、その流れで見た「マジすか学園」と「ドキュメンタリーオブAKB48」(1作目/岩井俊二監督)で完全にはまりました。 でも当初は別に誰か特定のメンバー…

火星の人/オデッセイ

映画「オデッセイ」の宣伝がはじまった頃、たぶんtwitterのTLでその原作が「火星の人/The Martian」というタイトルの小説であると知り、そのシンプルなタイトルと、どちらかといえば感動大作のような雰囲気に見えた映画の予告とのギャップが気になって、ま…

 片付けと料理

料理をするのは好きだ。 自分の料理が好きという意味ではなく、料理という作業をするのが好きだなと思う。例えば、 翌日の弁当を一緒に作るとか ポッドキャストで映画評や誰かの相談事などを聞きながら米を研ぐとか 冷蔵庫に残っている食材を計画的に使い切…

 「花井沢町公民館便り」2巻/ヤマシタトモコ

生命体の出入りが出来なくなってしまった小さな町を舞台にしたSF連作短編シリーズの2巻。 1巻を読んだときも、メディアを通して見ることができるだけで触れられない外の世界と、中の人間関係からは逃れられない狭い世界のコントラストが怖い、けどすごく面白…

 BGM

TwitterやInstagramで「私を構成する9枚」というタグが流行っていて、最初は難しそうだなと思っていたのに、仕事からの帰り道、電車内でいくつかのアルバムジャケットを思い浮かべてみると、意外にあっさりと9枚を選ぶことができた。構成する、ってちょっと…

 ガールズ&パンツァー劇場版

タマフルの感想聞いて気になって見に行きました。 なので女の子が戦車に乗るらしい、以上の前知識は皆無で見たのですが、面白かったです。 正直、ストーリーの背景的なことはまるでわかりませんでした。キャラクターも多いので、なんとなくいろんな学校があ…

 日記を書く

文章を書くときの癖みたいなものについて考えている。 例えばブログなら、日記は自分の中で音読しやすいように書いている。これは結構昔からの癖で、ブログを音読することなんてたぶんないのに、なんで自分はそうしたいんだろうなとよく思う。 仕事で書く文…

 何者/朝井リョウ

朝井リョウさんの作品は「武道館」を読んだことがあるだけだったのだけど*1、「何者」は特におすすめしてもらうことが多く、ちょうど文庫が出ていたので読みました。 そして読んですぐ、出てる本全部読もう、と思いました。そのくらいインパクトがあった。何…

 ポイントカード

2か月も経てば、新しい町での暮らしというものにも大方慣れて、行動パターンも決まってくる。 例えば、この町は大学が多いからか食べ物屋はチェーン店ばかりで、外食することは減ったけれど、駅前の大きなスーパーが遅くまで開いているおかげで、食材をこま…

 「恋は雨上がりのように」1~3巻/眉月じゅん

話題になっていた「恋は雨上がりのように」遅ればせながら読みました。 元陸上部の女の子が、バイト先のファミレスの店長に恋をしている…というお話。主人公は、よく「なんで睨んでるの」と言われてしまうくらい、表情に愛想がない女の子なんだけど、たぶん…