ポンズ百景/ぽん竜太

ポンズ百景(1) (モーニング KC)
2巻読了。(画像は1巻)
面白いです。電車の中で読むのは危険な感じです。私にはジャガーと同じくらい笑えます。笑いの質はまったく違って、このポンズは関西弁の情景描写コントみたいなものが中心ですが、かなり外れ無しで笑えます。1巻がすごく面白かったので2巻がつまらなくなってたら嫌だなと思ったけど、ちゃんと面白くて一安心です。実はモーニング買うのも辞めちゃったから連載は追いかけられてないんだけど、気になる漫画が多くて困ります。「はるか17」とかね。もっとブレイクしてほしいような漫画がいろいろです。

と思ったらポンズもう最終回になったの??なんでだ講談社

 3/14号スピリッツ

ichinics2005-02-28

グラビアが可愛い。ゴーゴーヘブンは正直どうなんだろと思うけど、プロモーション(もう既に有名な人も出てるけど)なんだと思えば納得。
そして久々に笑える「団地ともお」でした。最近ちょっと良い話系が多くて(今んところの最新刊「江豆町」もそうだった)のでこころおきなく笑える感じが嬉しい。ちなみに今までの連載でもっとも印象に残っている話は、お父さんと入れ違いになる1巻に収録第十四話。「お父さんとトランプとか野球とかトランプとか」という台詞が良い。泣けて、笑えるっていう2段構えをもっと期待したいです。
そして「ちいさく振りかぶって」ってなにも振りかぶってない田中も面白かった。主人公出てこないけど。ロボVSミカはきっとまたやることだろう。

そして「π」と「鬼虫」が終了。
「π」については、なんか詳しい事情を知らないんですけど、マックとか使うのを止めてこういう画になったのでしょうか? それとも狙ってるのかなぁ。「パレポリ」の頃と全然変わってしまったような気がするのですが。内容的には、前にヤンサンでやってた「ショートカッツ」とかの方が好きです。
「鬼虫」については、期待していただけにちょっと残念な展開でした。ところどころ盛り上がる展開はありつつ、ストーリーの舵をとりきれなかった感もあり、最終的には盛り上がりきれずに終わってしまった様に思いました。個人的には「よいこの星!」のような人間関係のドロドロした部分に問題提起する作品をまた描いて欲しいです。
女になにが解る、といわれてしまいそうですが、巻末リリー・フランキーの「優香論」にとっても共感。

 風邪

どうやら風邪をひいたみたいだ。一応今日は仕事をして帰って来たけど、どう考えても熱があり、会社であった諸事情により知恵熱まで出てしまった感じ。
なんで今日は早く帰ってきて、雑炊とか食べつつ、寝ようかなと思っているのに眠れない。ソファに座ったりベッドに寝転んだりして漫画とか読んでいるだけ。だめだこりゃ。
医者行くのめんどくさい、と言ったら友達にバカだと言われた。でもめんどくさいから体温だけ計る。
やーばーい。お風呂だったら適温くらいだよ。
熱って厄介だ。間接がすごく痛いけど、まあまあ元気だし。でもこうしてる間に脳細胞が死んでいってるんだろうな。そして明日はちゃんと治ってるんだろうか。

 MY CHEMICAL ROMANCE

エモーショナルかつメロディックなサウンドは、グリーン・デイ、SUM 41に次ぐ存在となる予感を抱かせる。ゼブラヘッドフーバスタンク、P.O.D.を手がけたハワード・ベンソンがプロデュース。

Three Cheers for Sweet Revenge
えーと、本来なら上に挙がってるメロコアとかオレンジカウンティ系とかは全く私の守備範囲外なんですが、エモーショナルっていう枕詞がついているものはまた別で、個人的にはそこらへんの判別はいつも難しいところです。私が好きなあたりで言えば、Jimmy Eat Worldやget up kidsとかもエモコアコーナーとかに入ってる訳でしょ。んでエモコアとか好きな人にJEFF BUCKLEYとか好きな人も多いし。MUSEとかはもう差がわからないし。
でも明らかに自分の好みと違うバンドも多いジャンルなので、お店側の棚作り事情は良く解るけど、そこから自分の好きそうなアタリを引こうと思うと、結構難しかったりする。
で、このマイ・ケミカル・ロマンスがどうだったかっていうと、実は未だに判断保留にしています。
しかし割と好きな要素が詰まっているバンドだというのは確実です。この過剰なまでにエモーショナル、かつメロディックな音作りはQUEENに近いところがあり、ということは私の中でイコール初期(二枚目まで)のWEEZERに近いという事です。例えばWEEZER 1st収録の「ホリディ」に見られる様な、ドラマチックな展開、そして転調が好きだった人はきっとこのバンド、特に4曲目とか気に入るんじゃないでしょうか。私は気に入りました。
きっとプロデューサーが違えば全く違う迎え入れられ方をしたんだろうな。どちらが良いとかいう話ではなく。

 DEATH NOTE1〜5

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)DEATH NOTE (2) (ジャンプ・コミックス)DEATH NOTE (3) (ジャンプ・コミックス)DEATH NOTE (4) (ジャンプ・コミックス)DEATH NOTE (5) (ジャンプ・コミックス)
ちょっと前からジャンプを買わなくなった、というか家族が買ってこなくなったので、昨日単行本でまとめ買いした。
だから先週のジャンプで起こったらしいデスノート大事件については知らない。知らないようにすごく注意している。が、友達からメールがきたりしてうっすら知ってしまったし、我が家のジャンプ読者3人中1人は噂にまけて読んでしまった。ああ、やっぱりジャンプ買ってれば良かったかな、と思っても後の祭りです。ブランクできちゃったからにはもう単行本派を貫くしかないのです。
5巻までが丁度ぴったり連載で読んでいたところだったので、中身は知っている話なのに、やはり面白すぎて続きを読むのが止められない。
  *****
散々語られていることだろうけど、「DEATH NOTE」の特別なところは、主人公が「善」なる存在ではなく、たぶんこの先も全くの善にはならないであろうという設定の斬新さだと思う。あらすじを、人間である主人公が神として人間の死を決定していく、と書くとなんだか恐ろしいが、この話の主題、および魅力はエルとキラの心理的攻防戦にある。
読む方はどちらの視点で読めば良いのか戸惑うかもしれない。キラか、エルか。私もキラに捕まって欲しくないと思いつつエルの推理に肩入れしたくなったりで訳が分からない。でもそこが面白い。
そして第5巻ではもう一人の、本来のライトが現れることで、読者側は焦点をどこに合わせればいいのかが、さらに解らなくなる。しかしこの伏線は、後にかなりのカタルシスをもたらす展開になりそうでわくわくする。
アガサ・クリスティが「アクロイド殺し」を逆回しで書いたとしたらこんな感覚かもしれない。文体にトリックがあるというのにもかなり痺れたが、「DEATH NOTE」の場合は設定の使い方と展開に感動。小畑健さんの絵の上手さにも感動。
しかしそれよりも近い匂いを感じるのがマーク・トウェイン不思議な少年」だ。言わずと知れたトウェイン晩年の名作だが、魅力的な少年サタンが人間の愚かさについて語るところは、まるでデスノートを手にしたキラのようだ。そしてサタン(悪魔)はそもそも天使であるということも、また考えさせられるものがある。

不思議な少年 (岩波文庫)

不思議な少年 (岩波文庫)

最後に個人的予想としては、南空ナオミのおなかの中に実は赤ちゃんがいて、彼女は生きてるんじゃないかと思うんだけど・・・。生後数カ月まで殺せないとかあったのでそう思っただけですが。そしたら怖いなー。ちなみに5巻では相沢刑事が公園にいるシーンでの「パパだー」に泣けました。宮部みゆきの描く刑事のように熱い男前だ。