らぶりんぐ

仕事は相変わらず片付かないのですけど、今日は何となく良い気分だった。ちらちらと雪も降っている。
仕事終わってからは友達夫妻と飲み。前にも行った、新宿のベトナム料理屋「ミュン」へ行きました。水餃子とかおかゆとかパパイヤのサラダとか、やっぱりおいしかったなぁ。今日はめずらしくビールしか飲まなかった。
私の今日の反省は、自分はすぐ「でも」と言うということを知ったことだった。反論しすぎよくない。でもせざるを得ないこともあるんだ……てまた「でも」言った。
まあそんな反省しつつも、今日は日頃あんまり出来ない話が出来て楽しかったです。思い残すことといえば「NieA_7」がどんな話かを説明したいのにいまいちピンとくる言葉が浮かんでこなかったってことかな…ってのもなんですが「落下女でやってる「ニャンニャンラブリング」が可愛い、好きだ、細川ふみえの昔のアレみたいで」と言ったら、即「スキスキスー」のタイトルを返してもらえて、さすがだなと思いました。そんな夜でした。
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で、今日のうれしいニュースといえば、弟が院試に合格したことだった。良かった。今日は友達とお祝いで帰ってこないらしいので、とりあえずメールでお祝いを言った。
ちなみに弟のお気に入りの顔文字は「(´・ω・`)」です。オメガ。なんか和む。

 ロマンはどこだ

ベルカを読みながら、こりゃロマンがあるなとかふと頭の中で独り言言ってたりするのだけど、ところでロマンって何なんでしたか。なんとなくニュアンスはわかるのだけど、ロマンに相当する日本語がいまいち思い付かないのでごちゃごちゃ考えてみる。
辞書をひいてみると、

ロマン 1 [(フランス) roman]
(1)ロマンス
(2)小説のように変化に富み、かつ甘美な筋をもった出来事。恋愛事件などにいうことが多い。ロマンス。
(3)小説のように変化に富んだ大冒険や一大事業
〔「浪漫」「浪曼」などと書いた〕
goo辞書より

こんな感じで、ロマンスの説明にあるラテン語であるロマンス語で書かれた中世の騎士物語の意」というのが大もとの由来なのかなとは思う。で、そこから、恋愛的な要素(上記引用の2番)と騎士物語としての意味合いを残した上記引用の(3)にわかれていったんだろうか。
でも現在の、とりあえず日本での使い方だと、「ロマンス」が恋愛/情事のようなもの「ロマン」は「男の」とかそういう文句に続く雰囲気がある、ような気がする。
で、この後者のイメージはたぶん「ロマン主義」からきてるのかなと思ったのだけど、ロマン主義の定義を見るともうちょっとわかりやすかった。

ロマン-しゅぎ 4 【―主義】
〔romanticism〕一八世紀末から一九世紀の初めにかけてのヨーロッパで、芸術・哲学・政治などの諸領域に展開された精神的傾向。近代個人主義を根本におき、秩序と論理に反逆する自我尊重、感性の解放の欲求を主情的に表現する。憧憬(どうけい)・想像・情熱・異国趣味と、それらの裏返しとしての幻滅・憂鬱(ゆううつ)などが特徴。

「秩序と論理に反逆する自我尊重」っていうのがロマンな感じです。それはもはやロマンチックではない。なんというか、ロマンはパンクな感じ。ってちょっと違うけど、つまりロマンもパンクもカウンターカルチャーということなんだろうか。
例えば伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」に「ロマンはどこだ?」という台詞があったけども、ロマンスはその状況、ロマンは追い求める理想のようなイメージがある。「男のロマン」てのは大抵「男の理想(夢)」と翻訳出来る意味合いのことが多いだろうし。だから「ロマンはどこだ?」という台詞自体がロマンだなと思う。
どちらも「小説のような」という意味合いではやっぱり繋がっているのだけど、「めでたしめでたし」だとロマンとは違うような気もするので、ロマンスに飽き足らないで理想を追い求める様をロマンと認識してるのかもしれないと思った。
でも、これを一語で表す日本語が思い付かない。「浪漫」はたぶん、「浪」に異国趣味とかそういう漂う、縛られないというイメージと「漫」に「漫(すず)ろ」からきた「心のおもむくままに物事をする」という意味がこめられているのではないかと思った。だから意味は外れていないけど、「ロマン」という語感の持つ多様さが薄れて意味合いが限定されているように思う。
なんて考えていくと、もしかして日本語って漢字にそれぞれ意味があるので、外から来た概念を言語化するとのにはむいてないのかもしれないとか思った。
カタルシス、とかも日本語だとなんて言えばいいんだろうな。自己解放?