週末と生活

金曜日は飲みにいって、土曜日も飲みにいって、そのあとまた飲みにいって、オフ喜利をはじめて見まして、笑ったり人見知ったり睡魔と戦ったりして、でも、眠って起きたら全然思い出せなくて、うーってそのまま文学フリマに行き、読みたかった本を買い、お会いしてみたかった方にクッキーをいただいた。そんなふうに、この前の週末は珍しくあちこち出歩いたので、なんだかすべてのことがごっちゃになって何が何やら、なのだけど、でもたのしかったなぁっていう気分が残ってるのでとてもうれしい。
そして月曜、土曜の雨から、日曜の曇りを抜けて、すばらしい晴天が降ってきた。真っ白な雲がポカーンと浮かんでるのをポカーンと眺めてたらいつの間にか終わっていた昼休み。午後、そして夜。冬になると滅多に夕暮れが見れないなぁなんて思いつつ。
 日曜の夜は兄弟の誕生日会
 月曜の朝
 クッキーとてもおいしかった

帰り道のコンビニには早くもクリスマスツリーが飾られていて、こんなことじゃいけないと、やっと、11月にいることを思い出す。夕食は3品、今週の目標はストーブをだすこと。

 酔いざめの水

世界でいちばんおいしいのみものは、酔いざめの水だ、と思うことがある。朝5時すぎ、まだ日が昇る前の濁った空の下を歩きながら、追いかけてくるいくつもの朝を振払って、黙々と歩く、その手にポカリスエット、缶コーヒー、ヴォルヴィック、ネクター、のど元を滑り落ちる甘さや苦みや無味を、胸元で受け止めて思う、世界でいちばんおいしいのみものは、酔いざめの水だ、と。あるときは誰かと肩を並べながら、あるときは誰かの背中を眺めながら、またあるときは誰かと手を繋ぎながら、しかしそのほとんどはひとりで、足下に降り積もる言葉の切れ端を蹴散らし、緩んだ糸を引きずって歩く。歩きながら、その先に、あるものにいつまでもたどり着かなければいいのにと思う。何の疑いもなく、あと数分で朝がくることを信じて歩く、その足取りの無防備さが可笑しくて、立ち止まって耳をすまし、音の消える手触りを確認する。そこは気付けば橋の上、黒い鳥の行き交う川下の空がにじみ、いくつもの夜があっけなく終わる中、体に糸を通すみたいに、手もとのそれを飲み干し、世界でいちばんおいしいのみものは、酔いざめの水だ、と思う。