夢の夢のまた夢の

今朝見た夢は、知人宛の郵便物を誤って開封してしまうという夢だった。なぜその郵便物が私の家に届いていたのか、夢なので説明を求められる訳も無いのだけれど、適当な開封をしてしまったので未開封を装うこともできず、どうやって謝るか、誤って私の家に届いたということを説明すれば許してもらえるのではないか、などと考えながらマンションの1階におりて目の前にあるスタバ(実際はそんなところに住んでない)に入り、ソファ席に座ってとりあえずため息をつくという、なんのオチもない夢を見た。普段私が見る夢はそんな風に、現実にありそうな、エンタテインメント要素に欠けるものが多いのだけど、起こった状況に対して、その場であれこれ考えて喋ったり行動していたりするのは確かで、それは現実の私と何が違うのだろうか。
例えばこの間は、3人でご飯を食べに行って(味のれん、という熊本のあれと同じ名前の店だったけど駅前の小さなビルの上の方にあった)ここはもんじゃメインだけどラーメンがおいしいんだよ、と教えてもらって、ラーメンの中から、しかも他の2人が頼んだものじゃないものを選ぼうとしていた。これは夢の中の話だけど、たぶん現実でもおなじように、3人でご飯を食べに行って、ここはラーメンがおいしいと聞けば、私は同じような思考回路でメニューを選ぼうとするだろう。
夢の中では相手の言葉は予想できず、私は相手の言葉を受けて初めて考えている。起きているときに「もし相手がこういったら、こう答えよう」とイメージするのとは違う。それって現実と何が違うのかねとも思うんですけど、もしかしたらいまこうやって日記を書いているのも、なんのオチも無い、エンタテインメント要素に欠けた夢なのかも知れません。
ちなみに夢の中で私は豆もやしラーメンを頼もうとしていました。それなのに店員のおばちゃんは2人がすでにラーメンを頼んでるのに、3人めもラーメンだなんて安易すぎる、考え直せ、といって奥に引っ込んでしまったので、私たちは笑いながら、再度メニューを検討し豆もやしもんじゃでいこうかという話になったのでした。目が覚めてみて改めて思うと、何でそんなに豆もやしが食べたかったのかはよくわからない。そういうところは夢っぽいなと思います。夢の話って自分しか楽しくないと思うんだけど、夢の話するのがわりと好きです。

 「坂道のアポロン」ボーナストラック/小玉ユキ

坂道のアポロンBONUS TRACK (フラワーコミックスアルファ)

坂道のアポロンBONUS TRACK (フラワーコミックスアルファ)

先日9巻*1で完結した「坂道のアポロン」の番外編を集めた短編集です。「エマ」の8巻以降の短編もそうだけど、好きな長編の番外短編集ってとっても嬉しいものだなと思います。
特に好きなのは、千太郎の弟、康太が主人公のお話。まあほんと、自分は報われない主人公のお話が大好きなんだな…。
それからこの本の一番最後に収録されてるボーナストラックで、りっちゃんのお父さんがちゃんと仲間にいることになんか泣けてしまったりもしました。何回かかいてるけど、アポロンではりっちゃんのお父さんが一番好きなんですよね…。
本当に「坂道のアポロン」は中だるみすることなく、すっきりとまとまった、潔い長編漫画だったように思います。それは登場人物たちの姿にも似てる。
小玉ユキさんの次回作が楽しみです。