野球

子供の頃は、野球が嫌いだった。
理由はもちろん、延長戦で楽しみにしていた番組がつぶれたりするから。
その後も身近に野球好きな人がいなかったせいもあり、私はとても野球に疎い。ルールはおぼろげ、セリーグパリーグの所属球団も全て言うことはできない。
それなのに、去年くらいから、私は野球が好きになっている。

おおきく振りかぶって (1)
第一波はひぐちアサの「おおきく振りかぶって」だった。
「ヤサシイワタシ」の痛過ぎる剥き出しっぷりも好きだったけれど、あれはなかなか人にお勧めするのにためらうものがあった。(私も、私のまわりに居る人も、どこかあのヤエに近い部分を持ってると思うから)そして今でもあの漫画を楽しんで読める気はしない。
でも、それほど痛いってことは、それだけですごいことだと思っていた。
ところが、この「おおきく振りかぶって」の楽しさといったら,それはもう現在の人気が知らしめていると思う。
痛い部分もあり、野球理論を学ぶ楽しさもあり、なんだかわかんないけど、何度読み返しても、えへへーと楽しくなってしまう。

バッテリー (教育画劇の創作文学)
そしてもう1つは、あさのあつこさんの「バッテリー」。ハードカバー版はちょっと手に取りにくかったが、私の中で児童文学(ヤングアダルトもの)ブームが起きた時の流れで読んだ。現在3巻まで文庫がでているので、より手に取りやすくなったのも嬉しい。
これもまた楽しいだけの野球ではなく、少年と野球が向き合う様が読んでいてどきどきさせられる。そして兄弟ものとしても面白い。

ラストイニング 1―私立彩珠学院高校野球部の逆襲 (ビッグコミックス)
最後はビッグコミックスピリッツで連載中の「ラストイニング」。
正直「奈緒子」の時は飛ばし読みしていましたが、これは面白い。と思ったら原作者が違うんですね。
主人公である監督の「狙い」がいつも謎であり、それが解明された時のカタルシスがこの作品の魅力だと思う。このままのテンションで楽しませて欲しいと思います。
また、「ラストイニング」は監督に焦点が置かれている点で、川原泉の「甲子園の空に笑え!」から「メイプル戦記」への流れを思い出したりもします。

という訳で、現在個人的に野球ブームです。暖かい季節に、野球観戦しながらビールでも飲みたいな、などと考えていますが(サマソニマリンスタジアムに通ったことから、野球場=ビールの発想しかない)実現するのかな?
実現させて、ひいきの野球チームとかできたら楽しいだろうな。