文化庁メディア芸術祭と「おたく:人格=空間=都市」

ichinics2005-03-07


東京都写真美術館にて。文化庁の方が最終日だったのであわてて見に行く。日曜日だったのでさすがに混雑していて、思うようには観れなかったのが残念。

文化庁メディア芸術祭

GLOBAL BEARING
スティックを操作しながら地球に触る、というインタラクティブアート。デジスタで見た時から気になっていたので触れて嬉しい。これでPSのコントローラーみたいに音と連動させたデュアルショック(体感)付きだったらさらにすごい。水な感じとか山な感じとか。
Z reactor
気持ちいい。
DSピクトチャット
初体験。楽しい。絵を描かなくても手書き文字でチャットっていうのが楽しい。これでログ保存機能がつけば言う事無し。学生だったらこれで授業中におしゃべりとかしてみたかったなー。で、先生に取り上げられるわけだけど。
アニメーション部門
「マインドゲーム」が大賞で嬉しい。見たいのいろいろあったけど時間なくて残念。
マンガ部門
五十嵐大介さんの原画が見れて嬉しい。
ZETUEI FONTS
日本語なのに日本語に見えないフォントで組んである新聞。すごい。「美しくないかもしれない」と書いてありましたが、美しく頭を使わせてくれます。ZETUEI FONTS*HPはここ
「陽だまりの詩」
アニメーション作品。ちらっとしか見れなかったけど気になった。で、帰りに恵比寿ガーデンシネマに寄ったら、偶然チラシを見つけ、これが映画「ZOO」の中の一本だという事を知る。乙一のやつですね。そこであの話かーと合点がいって、より見たくなりました。神風動画の人が作っているみたいだし。「ZOO」公式サイトで予告編も見れます。

落ち着いて見れなかったので、全体的にどれが受賞作なのかそうじゃないのかが解らなかったけれど、去年同様楽しめました。来年は少なくとも半日いるつもりで行きたい。

学生CGコンテスト

同時開催していたもの。日本の風景で重慶マンション(九龍城のようでもあり)のような建物を作っていた「新・東京風景」が気に入った。(館内撮影OKってのがすごいなと思いつつぼんやり写真↑)

「おたく:人格=空間=都市」

第9回ヴェネチアビエンナーレ建築展日本館展示の帰国展。
途中で閉館時間になってしまい、ほとんど見られませんでした。かなーりむかーしに作ったことのあるプラモとかもあって楽しかったんですが、できればもっと空いてる日に行きたかったです。一石二鳥を狙ったのが間違いだった。
展示内容よりも、そこにきているお客さん達の反応の方が印象に残る。思いっきり拒絶反応を示す彼女とそれをなだめる彼氏、とか。世の中(とりあえず日本の)はオタクとそれ以外で構成されていると思っている人が多いのかもしれないけど、でもそれは全然違うよなーという思いが、彼女をなだめる男性(おしゃれなかんじの)がおそるおそるといった感じで「でも誰にだってこういう部分はあるんだよ」と言っているのを聞いて、さらに深まった。
きっと「おたく」という言葉*1に対する定義が人によって違い過ぎるんだろう。でもこの先、今回の展示によって定義するっていうのも、ちょっと違う気がします。

*1:昔は相手のことを「おたくさー」という人って定義だったと思うけど、今は絶対違うだろう