カウボーイビバップのサントラ

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1

渡辺信一郎監督のハードボイルドSFアニメーション「カウボーイビバップ」は兄弟の影響もあって、ずっと好きなアニメ。近作のサムライチャンプルーにしろナベシン監督の音楽センスには定評があり、そこが好きって言う人もきっと多いと思う。
ビバップ各話のタイトルにも、そのこだわりの一端が見え、ざっと思いだせるだけでも「ホンキィ・トンク・ウィメン」「悪魔を憐れむ歌」「スピーク・ライク・ア・チャイルド」など、ストーンズやジャズ近辺からの言葉が目立ってほくそえんでしまう。あとキャラクターにもアントニオ&カルロス&ジョビンなんてのやグレンとグールドなんてのもいて、にやにやしてしまう。そういう意味ではジョジョっぽい。ジョジョは4部まではほぼプログレ(主にピンクフロイド)近辺の言葉が選ばれてるのもツボです。クレイジーダイヤモンド(シド・バレットを称した言葉)なんてかっこよすぎる。でもこういう話をしはじめると、たいがいうざったがられる。
ビバップのサントラは「BEBOP」と冠しているだけあってジャズを中心にしたかっこいい名曲ぞろい。最初に買ったのサントラが、このジャケットがいかにもブルーノートっぽい「OST 1」でした。レコード店で働いてたとき、ちょっとこのサントラをかけてみたら、常連のジャズ好きのおじさん達の食い付きも良かったです。このアルバムで特に好きなのは「PIANO BLACK」と「The EGG and I」。音楽を手掛けている菅野よう子さんはほんとマルチな才能を持ったすごい人だと思います。
Speak Like a Child
ところで、このアルバムには「WALTZ for ZIZI」という曲が入っています。ワルツ・フォーときたらやっぱりデビーと続けたくなる.(Waltz for Debby/Bill Evans)ところが何故ジジなのか、というのを蛇足なのを承知で書いてみると、先ほどあげた「Speak Like A Child」のジャケット写真はハービーと当時の婚約者ジジ・メイグスナーを映したもので、このジジという名前からなのではないかと思ったりしてます。
「Speak Like A Child」はハービーのアルバムの中では一番好き。このアルバムや先ほどのビル・エヴァンスなど、ジャズは基本的にピアノトリオかピアノソロばかりを聞いていたのですが(多分ピアノならってたからだとおもう)、このビバップのアルバムのおかげでホーンも良いなあと思うようになりました。
ちなみに、なんで今日これを書いているかといえば、妹がサントラBOXを借りてきてくれたのでそれを聞いてるからです。4枚もあるんだよ。すごいな。