はじめてみたアリスの感想

4/15記。
初めてみた生ラーメンズの興奮さめやらず、ですが、いい感じに微熱になってきたので感想メモしておこうと思う。

【以下ネタばれ↓】

厚生年金会館前(仮)

照明があたった瞬間に、そこにラーメンズがいるという事実に感動する。冒頭はゆっくりなじんでいけるコント。が、徐々にその趣が変わって、四角い舞台の四隅と真ん中(ちょっとずれるけど)を使っていろんなキャラクターに変身する不思議な世界へと変化していく。計算され尽くしたコントで、「レストランそれぞれ」に近い構成だと思う。バスの運転手ってほんとああいう無愛想な人多いよなー。

誕生日会(仮)

矢印良品の店員と社員のお話。冒頭の片桐さん1人の無気味な動き?がラストに解決されるっていうスポットライト〜舞台全体を照らす明かりへと変わっていく感じの構成。小林さんの衣装をみて彼岸島を思いだした。「斜めの日」を思いだす。片桐さんはこういう無邪気なんだけど図々しくてでも憎めない役がほんとにうまい。

桶屋が儲かる(仮)

風が吹けば桶屋がもうかる、ということわざをいくつものパターンで見せてくれるショートコント。小林さんの美しいマイム炸裂。背広で風の表現とか。あと吹き替え声優のも面白かったな。

バニー部(仮)

またあのバニーボーイがみれるとは、と思ったら別のバニー大吟醸らしい。あのもの凄い破壊力は相変わらず。今回は最初のギリジンとか「タカシと父さん」の逆で、片桐さんがひたすら笑いを堪えて耐える側。
個人的に笑ったのが「ピロティに集合」。ちょっとまえ妹と「すんごい懐かしい言葉」をあげたりしてて、その中で1番笑った単語が「ピロティ」だったから。
あと「最近、面堂終太郎って言われるんですよね」という小林さんの台詞と、それに続いて「くらいよせまいよこわいよー」というあの名台詞が出た時にはもうどうしようもなく笑えた。あと、「ここ俺のじんちー」とかああいう台詞を抜き出せるとこが小林さんの脚本の切れ味の鋭さの1つな気がする。ギリギリテレフォンならぬバニーテレフォンのとこも面白かったな。そういえば、自分達のネタのパロディというのは今までほとんど見られなかった気がする。

アルバイト面接(仮)

片桐さん6変化。ロブスターとザリガニが面白い。景観を壊すなという張り紙で景観を壊しているポスター反対(うろ覚え)って台詞が好き。

メタモルフォーゼ(仮)

メタモルってきくと工藤静香を思いだすんだけど、関係ないかも。でも今回は歌謡曲ネタが多い気がした。チャゲアスとか。パラダイス銀河とか。わるいやつはだいたい友達とか。
で、このコントは今回の中で1番印象に残りました。片桐さんと芋虫ッレイコの何かの競技のペアのお話なんだけど、とにかく小林さんがあやつるレイコの動きの自然さ(むしろ生々しさ)とスピード感ある展開と心理描写がドラマチック。最後のピンクの明かりで、なんか仮装大賞で満点でた時の音が聞こえる様な気がした。パズー@ラピュタの台詞と「あんた、足首やったでしょ」というレイコの南ちゃんみたいな台詞がつぼでした。

日本語学校

まさかここでまた日本語学校シリーズが見れるとは・・・うれしい。面白かったー。
ただ、ライブで見てると、小林さんの台詞で笑っちゃうと片桐さんの受け(復唱またはつっこみ)が聞こえづらくなっちゃうのがもったいなかった。でも笑っちゃうっていうジレンマ。
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全体的な印象としては、漢字三部作やクラッシックに近い、シンプルに笑いを追求した舞台という感じでした。STUDYの後だけに、こうやって緩急をつけているのかなとも思う。クラプトンみたいだなぁ。
初めて生で舞台を見た者としては、初めて見たのが「ALICE」で良かった、と思うことができました。もちろん今までの作品も全部生で見てみたかったし、どれを見てもそう思ったと思う。ただ、こうやって初ラーメンズでたくさん笑えて、嬉しかった、という意味で「ALICE」にありがとうという気持ちになりました。