ピアノの発表会

ピアノ、といえば幼稚園の頃から通算で約7年くらいは習っていたはずなのに、止めてしまえばあっという間にかつて弾けた曲もイントロをちょろって弾いて止まっちゃうくらいの腕前になりさがって、そして、そのうちにあったピアノ本体もいつのまにか処分されちゃったので、もう数年ピアノには触れていない。そもそもそのピアノの練習自体に、あまり良い思い出がない。
それはピアノの先生がとても厳しかったからだ。そして今日の夢はそんなことを思いださせる様な内容だった。
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ピアノの先生が引退する、というのでその引退発表会を企画することになる。が、登場人物たちのうち、どれが自分なのかはわからない。自分視点は無かった気がする。
ともかくその企画はある学校の部活のメンバーで組織されていて、夢の中の一日は、その発表会当日。会場はたくさんの人で溢れている。壇上に先生があがり(この先生は見たことのないおばあさんで、私がならっていたひとではない)何か挨拶のようなことを喋る。そしてそのまま、壇上に設置されているソファに座る。太ったおばあさんが出てきて、ピアノを弾く。どうやらこの人はすごく有名なピアニストらしく、いきなり本命がでちゃったら駄目じゃん、みたいなことで部活のメンバーがもめている。そしてそのまま本命のピアニストの演奏だけで幕が閉じる。「これで私たち終わりなの?」みたいなことを言って企画メンバー内の女子が泣く。そしたら後輩が、「(今日の舞台を見て)続けることにしました」という様な事を言って盛り上がって大団円。どうやらこの後輩は先輩たちが止めたら部活を止めて、部自体がなくなるってとこだったらしい。
なんだかたいそう盛り上がっていたが、夢の中で私は所在なく、舞台上に座ったままの先生を見ていた。