ゲーム脳って言葉はいつなくなるんだろう

東京大学大学院情報学環教授 馬場章氏インタビュー 後編
ゲーム脳、言われているのは日本だけ
http://www.itmedia.co.jp/games/articles/0506/01/news033.html

ゲーム脳」というのは、日本だけにしかない言葉で、でしかも信頼に足る根拠はない、ということはもう周知の事実のように感じるけど、実際はそうじゃなくて、なんとなく「ゲーム脳」という言葉を知っているだけの人にとっては未だに「あれでしょ、なんかこわいのでしょ」とされる言葉だったりする。
実際、ゲーム大好きっ子なうちの妹も、ゲームやりながら「あーこうしてゲーム脳になっちゃうんだーわたしー」というようなことを最近まで言っていた。「ゲーム脳」という言葉には、その語感のイメージだけで、なんとなく、あーわかるかも、と思わせるとこがあるのかもしれないけど、わかるかも、と思う人の大半は、たぶん「ゲーム脳の恐怖」を読んでいない人だろう。
私が嫌だなあと思うのは、

ゲーム脳は日本でしか言われていないことです。外国でゲーム脳なんて言ったら笑われてしまいますよ。ゲーム脳という言葉を使った森先生(※日本大学文理学部森昭雄教授)を一部のマスコミが無批判に取り上げて、人々を、とくにお父さんやお母さんたちを何となく不安にしてしまっている。

というとこの「無批判に」だ。ゲーム脳の話に限らず、一旦「これが事実ですよー」と発表されたことって、「やっぱ間違ってました」と訂正するだけじゃ、絶対に拭えないものだと思う。みんながそれをきちんと集中して見たり聴いたりしていた訳じゃないから、訂正が必ず耳に入るとも限らない。印象として残ってしまったものは消せない。
とりわけ、なんかのせいにして解決した気分になってしまった人は聞く耳ももたないだろう。というとこがすごくくやしい。