自己啓発って、どうも好きじゃないようだ

今日、友人の仕事の付き合いで、講演会のようなものに参加して来た。結構人気のある人みたいで満員御礼だったのだけど、こう、私がひねくれものなのか、まったく馴染めなくて参った。
テーマを簡単にまとめると、「対人能力」として「自分の考えを相手に伝える」ための話。それは確かに就職活動なんかでは役にたつスキルかもしれない。
でも、私はどっちかっていうと、相手の言おうとしているとこを引き出したりする能力のほうが大事なんじゃないのかなぁと思った。たとえばその人は「イエス。ノーでしか答えられないようなつまらない質問ではなく、頭の良い人は、自分自身に対して、たくさんの(イエスノーだけで答えるものではない)疑問を持っている」と言っていたのだけど、イエス、ノーで答えられないような質問しか出来ないなら、じゃあなんでイエス(またはノーか)って質問をしてあげれば良いんじゃないの? かなぁ?
それから議題は、そうやって自分に対して質問をすることで自分の本音をみつけて、なりたい自分になって、やりたいことを実現する、というような話になっていったのだけど、その、でかい夢をぶちあげなくちゃいけない、というような空気に違和感を感じてしまった。しかもそれを客同士で話せっていう展開。びびった。
いや、夢があるのはいい。でもそういうのって見つけろと言われて見つけるもんでもないし、ましてや人に伝えなきゃいけないことでもないんじゃないの? でかい夢はないけど、毎日楽しいよ、というんでいいと思うのに。と思って、そういうこと言ったらさっぱり伝わらなかった。私はだめみたい。
というかそもそもその人の著作を読んだこともないのに、付き合いで行く私が悪いんだけどね。

正面からまともに自分を見れねえよ、ボロだもん
暮らしを変えるより暮らしを変えるより夢をかえたいわ
やりたいことが多すぎて何にもやりたくなくなっちまった
やりたくないことが多すぎてなんにもやりたくなくなくなっちまった
会いたい人が多すぎて誰にも会えなくなっちまった
考えることが多すぎてどうでもよくなっちまった
Theピーズ「シニタイヤツハシネ〜born to die〜」

帰りにまたピーズ聞いてた。こういう気分になる日もある。毎日いろんなこと考えてるんだから、自分の夢なんてそんな簡単に話せない。