teevee graphics VIDEO VICTIM 2 [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: DVD
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映像集団teevee graphicsがteevee graphicsの小島淳二とラーメンズの小林賢太郎による映像ユニット「NAMIKIBAYASHI」とのコラボレーションで描くグラフィック映像集。
初回にブックレットがつく、というので予約して買ってみました。
そもそもラーメンズ目当てでこれを買ってしまっているからなのかもしれないのですが、ブックレットの内容にしろ、収録されている砂原良徳(私のなかではまだまりん)、マニー・マークなどなどのクリップが全然響かなかった。モーショングラフィックもそうだし、全体的にteevee graphicsの作品が好みでないだけなのかもしれない。
そして、teevee graphicsとラーメンズ(というか小林賢太郎さん)がどういういきさつで知り合ったのかは知らないのですが、作品を作る上で、あまり相性は良くないのではないかと思いました。「机上の空論」の時は、恋愛作法の映像から繋げたドラマがきちんとあったので楽しめたのですが、今回はなんだか、私としては未消化のまま見終わってしまった感じ。
何故相性が良くないように感じるのか、というとこなんですが、私なりに考えてみたところ、teevee graphicsの作風が非常に無機的であり、その味があのお作法シリーズでは効果的なのだと思うのですが、無機的なままで終わってしまったらそれは「映像作品」にしかならないのではないかということなんだと思います。(そして机上の空論ではドラマ部分が有機的に作用していたと思う)
帯にスキージャンプ・ペアの真島さんのコメントが載っていましたが、映像作品として笑わせるという意味では、彼らのほうが上手のように思う。ブックレットにしても、どっちつかずのお洒落さというか、装苑とクィックジャパンを同時に実現させようとしているような(むちゃくちゃなたとえです)感じがして、もっとださくていいのにと思った。
でも、ラーメンズの作品集ではないのだからこれでいいのかなとも思います。
私としては、ラーメンズを見るなら舞台のほうが(それが映像化されたものであっても)好きだなあと思うのですが、もしもこれから映像作品でラーメンズを見るとするなら、宇川直宏監督や、実写では見たことがないのでちょっと想像はつかないけれども束芋さんなどで見てみたい。