着物を着る

妹が今年(というか今年度)成人なので、成人写真を撮るという話になっていて、成人式の時になんにもやらなかった私も便乗して着物写真を撮ってもらうことになった。
最初はあまり気乗りしなかったのだけど(お金かかるし)、一度しか袖を通していないという祖母が仕立てた振り袖があって、それを着て撮ったらなんとなく祖母孝行できるような気がして、撮ってもらうことにした。
昼過ぎに、写真館へ向かうと丁度妹の着付けが終わるところで、初々しい感じの振り袖姿をみて良いなぁと思う。やっぱり20歳は違うな。妹が撮影している間に着付けだったので、どんなのを撮ったんだかは解らなくて残念。
私が着物をきちんと着たのはたぶん七五三以来で、ほとんど初めての体験だけに、襦袢、半襟、帯、帯締めなどいろんなパーツを駆使して飾りつけられていく過程にひたすら感心してしまった。これを自分でやるなんて無理だ、と思うけど、昔の人はやってたんだよな。特に帯び回りはかなりの力技で締め上げられるのだけど、されるがままの私がぐらぐらしてしまうくらいだから、自分でやったらどうなることやら。そして着物って重いのね。絹のしっとりした感じは気持ち良いのだけど、やっぱりずっしりと重い。でもその触感はちっとも昔の着物という感じがしなくて、手入れさえすれば何十年もつってすごいなぁと思う。
撮影自体はとにかく気恥ずかしかったが、そんなことは撮影する前から解ってたので、無心で指示をだされるままに動いて顔をつくる。この顔を作るってのがやっぱり恥ずかしいのだけど、戸惑ったりしてるとカメラマンのおじいさんがひたすら駄洒落やらおやじギャグやらを繰り出してきて余計恥ずかしいので心頭滅却すればなんたらなんてことを考えていたら終了した。