芥川賞&直木賞決定

した、というのは見たのだけど、全く知らない2作品だったので予想が外れたとかそういうのではないけど、ちょっとびっくりした。

第133回芥川賞 中村文則「土の中の子供」
第133回直木賞 朱川湊人『花まんま』
http://www.excite.co.jp/book/news/00021121337893.html

「土の中の子供」って字面だけみると「煙か土か食い物」と「暗闇の中で子供」の二作品(舞城王太郎)をごっちゃにして言っちゃった!みたいな気がしてしまうのは私だけじゃないと思う。
ところで、「文学賞メッタ斬り!」の受賞作発表後コメントにあった、

『ベルカ、吠えないのか?』は、とりあえずミステリチャンネルのくろねこ賞 (おととい受賞作が決定した今年上半期のベストミステリー賞)受賞作ってことで。 直木賞よりくろねこ賞。

(「くろねこ賞」が何なのかは知らないんですが、)この一文でちょっと興味を惹かれて見てみたところ、古川日出男さんて、「アビシニアン」の人なんだ、とちょっと驚いた。アビシニアンはミステリではなかったけど『ベルカ〜』はミステリなのかな?
『アビシニアン』は刊行されたばかりの頃に友人におすすめされて読んだのだけど、あまり好みの作品ではなかった。なんだかとてもまとまりがない感じがして、読んでいる最中は歯がゆかった。それなのに、すごく不思議な作品だったなぁ、という印象がずっとあとをひいていて、今でも時折『アビシニアン』のことを考えてしまう、記憶に残る作品でもあった。
『ベルカ、吠えないのか』がどんな話なのかは全然わからないけど、ちょっと読んでみようかなと思う。今なら、わかることがあるかもと思う。
なんというか、昔読んで苦手だった作品をあらためて読んだらすごくよかったっていう展開になればいいな、と期待してます。