「100年前の未来画展」

「アンドリュー・ワット コレクション 100年前の未来画展」
2005 8/10〜8/22 小田急百貨店新宿店本館11階にて
http://www.odakyu-dept.co.jp/shinjuku/event/050803_andrew/main.htm

お盆に入って暇なので、今日はちょっと早めに仕事をあがってこれを見に行きました。主に1900年前後に描かれた、未来予想画の展覧会です。
これがもう、素晴らしく楽しかった。
以前、ジブリ美術館で見た「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」*1も、「19世紀の空想科学小説」を主題に企画された展示で、そこで流れていた空中での暮らしのショートム−ビーがとても印象に残っていたのですが、この「100年前の未来画展」はまさにその世界。いろんな形の飛行船、空中に浮かぶレストランや劇場、遊覧自動車に空中を走る蒸気機関車。楽しい!!
蒸気を使った発明品の絵もたくさんあって、「スチームボーイ」の元もここにあったんだなと思ったり。映画に出て来た一輪自動車みたいなものの絵もありました。それから手塚治虫の「メトロポリス」とか。こういう世界は大好きなので、若干興奮気味に会場をぐるぐる回ってしまった。
確かに携帯テレビ電話などの未来を予見したようなイラストにも驚かされるし、当時の風俗なんかがうかがえるとこも面白いのだけど、何よりも100年前に描かれた未来像の魅力に圧倒されました。基本的には空中で生活することについての絵が多かったんですが「可能か不可能か」いうこと抜きにして妄想するのってやっぱり楽しい。100年前の人が空想したように、現代では何を空想してるんだろうか? なんていろいろ考えてしまった。そういう空想の物語をもっと読んだり見たりしたいな。 
あと、パノラマ画好きにはぐっとくる絵も多くて、細かいところまで書き込んである絵が多かったのも印象的でした。ほんとに楽しい展示だったので、興味のある方はぜひ。
会場で販売していたこの本も気になったのですが、私は図録の方を購入しました。これもそのうち買いたいです。

過去カラ来タ未来

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