目の前にあるはずなのに遠い

先ほどテレビで見たニュース。

ブッシュ米大統領の母親で、ブッシュ元大統領のバーバラ夫人が超大型ハリケーン「カトリーナ」の被災者に関し、貧しい人にとって避難先での生活は恵まれていると発言、物議を醸している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050907-00000042-kyodo-int

まさにマリー・アントワネット的な発言、とテレビのコメントでも言われてたけど、なんかもう、ひどい。
自分の住む家に戻れなくて、これからどうなるかも解らない状況での暮らしが「良い」訳がない。普通の人間なら、そんなこと解らないはずもないんだけど、ふと思いだしたのが先日見た映画「ヒトラー最期の12日間」*1のこと。
別にヒトラーとバーバラさんを重ねてるわけではなく、ただあの、地下壕の中で外の状況を見る事無く、不可能な命令を出し続けるヒトラーと、この不謹慎な発言が重なるような気がしたんだった。
そして、指導者、というか皆の意見を取りまとめるはずの代表者と、そこの国に住む人々との距離というのはこのような形で現れるのかもしれないなと思った。