ロッテ・ライニガーの世界

あまりの美しさに故・淀川長治氏も絶賛し、語り続けたドイツの女性影絵アニメーション作家ロッテ・ライニガー(1899〜1981)の美しくも幻想的な作品の数々。彼女の処女作にして最高傑作「アクメッド王子の冒険」(1926)は、世界初の長編アニメーションというだけでなく、その芸術的および娯楽的な質の高さで、数十年に渡って世界中の多くのアニメーション映像作家に影響を与え、今もまったくその輝きを失っていない映画史に極めて重要な作品です。
http://www.reiniger-world.com/index.php?blogid=1&archive=2005-09&catid=8

影絵、というと藤城清治さんを思い浮かべる方も多いと思うのですが、その藤城さんにも影響を与えたというライニガーの映像。今回は世界初となる本作のステレオ・サウンド版ニュープリントでの公開とのこと。とても楽しみです。
東京都写真美術館では11/12〜12/16までの公開。(ただし、毎週月曜日および12/10、11は休映)