Fiona Apple/Extraordinary Machine

Extraordinary Machine

Extraordinary Machine

フィオナ・アップルの6年ぶりとなる新譜。
このブランクは何故だろうと思っていたのですが、どうやらアルバム完成後に音源を盗まれる等のトラブルがあったようです。詳細は分からず*1。ただ、そのリークされた版に、1曲新曲を追加し9曲は新録したものが今回のアルバムのようです。
それで、これがもう素晴らしい佳曲揃いのアルバム。1st、2ndの流れをきっちり受け継いだ、エモーショナルかつ物語性のある楽曲たちが並んでいて、フィオナのピアノも相変わらず、その声と同じくらいに雄弁。なんだか6年前の「真実」が出た頃の事をまざまざと思いだした。
何故か今回輸入盤しかないと思い込んでいて輸入盤買っちゃったんですが、国内盤もちゃんと出てるんですね。歌詞の意味が分からないのがもったいない。ずっと流していると、フィオナは韻を踏むのがうまいなーと思うんですが、歌詞カードみて訳そうと思っても、歌詞って略されてる部分が多くて難しい。レンタルして歌詞だけコピーしようかな。
ミディアムテンポな1曲目はミュージカルナンバーのような、情感溢れる歌い方がたまらないです。6曲目「Parting Gift」はピアノとともにで歌い上げられる名曲。今回のリリース用の新曲らしいです。10曲目「Red Red Red」は、歌詞を見る限り、かなり切羽詰まった状況の歌のようなんだけど、言葉を重ねるごとに深いところに潜っていきながら、力強さを感じさせるところが、フィオナの魅力だったりすると思う。11曲目は逆に言葉とともに舞い上がって行くようなラストがいいです。ラストは「Waltz」。

*1:この記事などを読んでなんとなく知ったくらいです→ http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=9542