- 作者: 植田正治
- 出版社/メーカー: 求龍堂
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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私は、植田正治さんの写真が、ほんとうに好きです。
あの深くて淡いグレーとか、人物の表情とか、構図とか、1つ1つを挙げてもなんとなくしっくりこないのだけど、
今回ゆっくりと眺めてるうちに、なんだかどこかで見たことのあるような感じがするのが、「好き」と思うことの理由なのかもしれないと思った。
例えば、写される「人物」が、なんというか普遍的なのだ。どこかにいた、誰か、を特別な存在として、見るという感じ。もしくは小説の中の何気ない一文を読んで、思い浮かべる風景のような。
だからこそ、現実に、じゃなくて、夢でみたような、既視感を覚えるのかもしれない。(まだ読んでいないのだけど鷲田清一さんが植田正治さんの作品をモチーフに書かれたエッセイ集の題となっている「まなざしの記憶」という言葉は、そんな感じの意味なんじゃないかと想像している。いつか読みたい。)
図録を買って眺めてるのだけど、もっともっとたくさん見たい気持ちになる。やっぱり鳥取に行きたいなぁ。
*1:(id:ichinics:20051120:p2)