エブリバディ・エブリシング/ウィスット・ポンニミット

everybodyeverything

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IKKIで連載が始まっている「ブランコ」がわりと気に入っているので、これも読みたいなぁ、と思ってた、ら、オフにあったので購入。面白かったです。
タイ出身の漫画家ポンニミットさんの作品を最初に知ったのはアニメ作品『hesheit』だったのですが、日本の漫画やアニメからの影響を随所にちりばめつつ、独特の、ほんの数ミリ宙に浮いてるみたいな不思議な感触が印象的でした。
その空気は漫画にも共通していて、この作品集では、学園ものあり、SFあり、家族ものや群像もの、そんな、様々なジャンルにカテゴライズできそうで、ちょっと違う、この漫画家さんならではの作品がつまっている。そして、日本の話としても読めるのに、ちょっとした書き文字や背景や地名から、タイを感じることができるのも、楽しい。
ただ、巻末にあったよしもとばななさんのあとがきは、たぶんここに収録されている漫画でないものについて書いてあるみたいで、ちょっと意味がわからなかったのが残念。
それから、これ読んでからブランコ読むと、かなり絵が上達してるなぁと思う。この前フィッシュマンズの映画でポンニミットさんのアニメーションが流れたときもそう思った。このひとのかく女の子のやわらかい感じが、すきです。