アトモスフィア/西島大介

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

一巻を読んだとき(id:ichinics:20060327:p2)には、なんか釈然としない感じもあったのだけど、読み終えてみると、ちょっと「やられたー」って感じがした。面白かった。

どう考えたってふざけてる。
だから それと同じくらい 自分がふざけなくちゃ つりあわない。(p144)

この台詞以降の展開は、古川日出男さんの『ルート350』に入っていた「一九九一年、埋め立て地がお台場になる前」、および昨日聞かせてもらった朗読の内容ともつながるところがあった。それを「うるう日」と表したのが古川さんで、西島さんの場合は、あれで。さすが、と思う。特に、最後の4話はアニメで見てみたいなぁ。