久々にお気に入りの服を着た。暖かかったから、素足で靴を履いてもだいじょうぶ。足が軽い。ふくらはぎがひんやりとしていて、背すじがちょっとのびる。あったかさは遠いけど、日差しはまっすぐだ。
いろんなことを信じるのは勝手だけど、それを間違えちゃいけないって言い聞かせてるのに、なかなかうまく動かない。すぐに忘れるから、すぐに間違える。もうだめだってしちゃえばせいせいするんだろうけど、いつか心の底から100パーセントにそれを思いたかったし、それができなかったら、おしまいだと思っていたのは、じつはそうじゃなくて、それができたらおしまいなのかもしれないというのを考えたらせいせいしない。いつだって新しくて、つまり変化するのは状況でなくて自分でしかないなんてことはとっくなんだから誤魔化すのはもうやめればいいのに、いったいそれがなんだったのかがよくわからない。よくわからないことだらけなのはわかろうとしてないからだ。ずるいから逃げる。
でもとにかく、伝わればいいのになぁ、と思っていた。でももういいんだ、ってまだ思わない。