陽気なギャングが地球を回す

ichinics2006-05-23
監督:前田哲 原作:伊坂幸太郎
楽しみにしてた映画化。
キャスティングが良かったです。この映画化について書いたとき(id:ichinics:20050915:p2)は、成瀬のイメージ違うなぁと思っていたんですが、見てみると違和感はなかった。成瀬については、響野と元同級生という設定含めもろもろないことになってるみたいだし、あくまでも映画の成瀬ということでしっくりきました。
ただ、やっぱり原作が好きなので、映画で省略されてる部分が結構気になった。原作での伏線はかなり分断されていて、ミステリとしては別物の作品になっていたと思う。
それと、全体的に、何か、すごく「惜しい」感じがただよう映画でした。
決してつまらない訳じゃないんですけど、なんとなくテンポが悪い。そして、リアルなんだかリアルじゃなくしたいのかよく分からないCGとかカーアクションとか70年代テイストとか笑わせたいのかたくないのか設定なのか誤解なのか、全てがなんか曖昧。
そんなもやもやとともに微笑しつつ首を傾げる場面は多々あったものの、きちんと持ち上げてくれるのが佐藤浩市さん扮する響野だったと思います。さすが。
久遠君も良かったな。ただ「柴犬」とかで見分ける設定は残して欲しかった。
第二巻も読んだのでその感想は明日にでも。