もやしもん1〜3巻/石川雅之

もやしもん」、人気だよねぇ、と思いつつ、石川雅之さんの漫画は『週刊石川雅之』しか読んだことなくって、そのせいで良くも悪くも「つかみ所がない」イメージがあったのでなかなか手に取らないでいた。読めば面白いんだろうなと思いつつ、内容が想像できないと手に取るのも先送りになる、のか。どうだか。

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

で、ちょっと前にようやく1〜3巻をまとめ読みしました。
肉眼で菌が見えてしまうもやし農家の息子、沢木が主人公。農大へ入学するところからはじまって、まあまったりと日々が流れていくわけですけど、読んだ後はちょっと世界が違って見えるすごい漫画です。違って見える、とはつまり、菌が見えるような気分になるってことなんですが(影響されやすいタイプです)、「こういうとこには菌がいるんだね」とか、スーパーなどで買い物をしていても「かもされだ」なんて。自然と考えてしまってる。前からそういう意識はあったのだろうけど、あのかわいい菌達のおかげで嫌悪感が減った気がする。地球すごいと思います。これの影響で農大受験者が増えたりとかしそうだなぁ。
少し前、知人が「もやしもんの三巻を読み終えるのに2時間半かかった」と言っていて、そのときは「ながーい」と思ったのですが、たしかに「もやしもん」を読むのには時間がかかった。私も通算したら1冊2時間くらいかけてたかもしれない。もったいないので大事に読もうと思うし、1ページ内の情報密度が濃い。登場人物紹介も毎回違うし、おかげでだんだんと菌の名前も覚えられちゃったりします。
もやしもん(3) (イブニングKC)

もやしもん(3) (イブニングKC)

三巻ででてきた「世界一臭いスウェーデンのニシンの缶詰」シュールストレミングというのをちょっと食べてみたいと思った。でも世界一臭いってどれ系の匂いなんだろうなぁ。ドリアンは無理なんだけど、くさやはいけるから大丈夫かなぁ。ともあれ発酵食品は大好きです。(でもウジ入りチーズはないわと思った)
あともやしもん読んでると、日本酒飲みたくなるので、ここんとこ飲み屋では日本酒ばかり注文しています。ダメだったはずなんだけど、イメージの力ってすごいね。こちら(http://www.kinosake.jp/kamosuzo.html)では今年も「純米吟醸生酒かもすぞ」が発売されるそうです。のみたいー。