- 作者: 高浜寛
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/03/16
- メディア: 単行本
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欲望と、エゴと、乾いた無関心と、執着とが描き出すその物語はまるで蜘蛛の巣のように繊細だ。そしてどことなく、初期の(といってしまっていいものか)吉田修一の中編小説を思い出します。
特に気に入ったのがアパートの壁越しにやりとりをする「Hygro-45」と、その関係が最後まで明かされずに描かれる「水いらず」。「水いらず」はすべてのやりとりが素晴らしく、とても切なくて喉が詰まるような気持ちで読み終えた。
メモ
HPはいつの間にかなくなってる?
高浜寛さんのブログ → http://takahamak.exblog.jp/