曇天

新宿へ行く。都庁のそばを通る。ビルは好きだけど地上で高層ビルに囲まれる圧迫感はどうも気持ちわるくて、ヘッドフォンかぶってザゼンの威を借りて心強くなる。未だにオフィスカジュアルってものを着れない私は、高層ビルに馴染まない。いろんなことを断る馬鹿丁寧な自分の口直しに、タリーズでコーヒーを飲んでから、帰宅。帰り道はキセルの「サマタイム」。夏に行く旅行のことを考えている。遠くに行きたいと思いながら、同時につかまっていたくて、そんな矛盾した気分はいつまで続くんだろう。

私はずいぶん長い間「話せばわかる」というようなことを信じていた気がするんだけど、それは話してわかりあった気になってたことがあっただけで、実はそれがわかりあってなかったってことに気付いてしまった。とうとう、やっと、さよならだ。さみしいようだけど、この辺のこと、もうちょっとうまく言葉にできれば、いっそすがすがしく手を離せる。