昨日長い感想(id:ichinics:20060713:p2)を書いた「メタルヘッドバンガーズジャーニー」をなぜ見に行こうと思ったかというと、実はこの漫画を読んだからだったのでした。確かどこかで映画と漫画を同時に紹介されているひとがいたんだけども…。(追記:こちらでした → http://kizurizm.blog43.fc2.com/blog-entry-1445.html)
デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))
- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: コミック
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ここで描かれるデス・メタルは「笑える」んだけど、これがデス・メタルファンから怒られることはないだろうなーというか、その辺のさじ加減が少し不思議だった。けどなんとなく、これは自虐なのかなぁという気もする。漫画が、というよりはメタルのメンタリティに自虐が含まれるというか、自虐はメタルを呼ぶというか。
「メタルヘッドバンガーズジャーニー」の最後の方で、ボーカルの人(スレイヤーの人だったような…)が『カトリックの信者でありながら「神は俺を救わない」と歌うことについてどう思うか』と訊かれ、苦笑する場面があったけども、そこで何というか、メタルはエンタテインメントでもあるんだなと思った。つまり「ぶっ殺してやる」というのはほんとじゃないですけど、そういう気持ちがあることは肯定して解放するような感じ、なんていったらつまらないと思いますけど、その辺を受け入れる懐の深さが、映画でメタルファンの言ってた「ヒップホップも聴いたけどしっくりこなかった…」というとこに響くのかなと思いました。やはり、そこで描かれる生き様に共感できるかどうかなんだろうな。バンドと共闘してると誰かもいってたような。
ところで、DMC主人公の好きな音楽ジャンルはスウェディッシュポップなのだけど、日本でスウェディッシュ・ポップがはやったのは結構前なので時代設定も90年代後半なのかもしれない(アメリがずれるけど)。しかしスウェーデン含む北欧といえば、昔からメタルが有名だった地域だ。もしかしたらスウェーデンの若者にはクラウザーさんのようなアンビバレンツを感じる人も多かったかもしれない。だからこその設定かも、とかむりやり考えたりした。
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ともかくDMCは面白かったです。大人気みたいだし、そのうちCDとか出るような気もする。そんでマキシマムザホルモンがやったら面白いんじゃないかと思ったけど、意味合いがかわりそうだな。でもデスメタルってどんな曲調なのかがよくわからない。歌詞で分類?
あと気になる点といえば、DMCは三人編成のバンドで、ギターはクラウザーさん一人なのに、クラウザーさんがギター弾いてないシーンが多いこと。いやまあ、いいんだけど。
ついでにデトロイトといえばこれ。「メタルヘッドバンガーズジャーニー」ではメタル開祖の一組に入れられてました。前のめりロック。
- アーティスト: Mc5
- 出版社/メーカー: Elektra / Ada
- 発売日: 1991/12/06
- メディア: CD
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