わにとかげぎす/古谷実

わにとかげぎす(1) (ヤンマガKCスペシャル)

わにとかげぎす(1) (ヤンマガKCスペシャル)

人生を眠りたおすことで「人生において遭難してしまった」主人公が

だけど今では…孤独は罪だと思ってる…/ましてや困難から逃れるだけのそれは……(略)友達をください…

と願うところからお話がはじまる。でも案外簡単に友達(のようなもの)はできるし、古谷作品につきものの主人公には美人の彼女という構図もちゃんとあって、読んでいる間の重圧感は今のところあんまりない。「ヒミズ」で潜ったところから「シガテラ」、そしてこの「わにとかげぎす」で少しづつトーンが明るくなってきたようなイメージ。でもこの先どうなるかわかりません。
ところでこのタイトル、ずっと「わにとかげきす」だと思ってて、たぶん「スキトキメトキス」みたいなもんかと思ってたんだけど、ギスなんだな。どういう意味なんでしょうか。