真説ザ・ワールド・イズ・マイン/新井英樹

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻 (ビームコミックス)

完結したので大人買い。重い。そして一気読み。
かなり加筆されているようですが、話の筋はいじってないみたいで、見せるべきところにページを使うという、演出面での加筆が多かった。例えば5巻だと、単行本でも印象に残ってた自衛隊員、坂本と科学者の会話とか、時系列が少しいじってあるだけで、より印象に残る場面になっている。それはつまり、これだけ大きな物語を「動かしている」ということでもある。描かれている内容についてというよりも、その見せ方について。
読み返すたびにただ物語に飲み込まれるだけの読者である私には、それがものすごいことに思える。
目から鱗が落ちまくるような漫画。いまだに把握できない。

単行本版の感想 → id:ichinics:20060531:p1