The Afghan Whigs

1965

1965

久々に聞いたら、やっぱすごく好きだと思った。このアルバムについては、前にも一度書いたことがあるんだけど(id:ichinics:20050220:p3)その日記で書いてるレコード屋さんについては、ここでも書いてた。なんだか、The Afghan Whigsのこと思い出すたびに書いてるような気がする。
ともかく。私はこの「1965」というアルバムが大好きです。#2「Crazy」は、冒頭のヒップホップ風つぶやきでちょっと吹いてしまいますが、歌が始まると、波にさらわれるみたいに、ぞわっとなる。この声。韻を踏みながら、重ねられていく単語と声が意味で重なる感じ。「A memory... I wanna remember me」というとこに特にぐっとくる。
ハイトーンなんだけどハスキーで、トム・ヨークよりも甘く、不器用だけど、生々しい。
その甘い声で歌ってこそ映えるのが「66」。その1曲前から聞くのが欠かせないのは、鼓動みたいなノックの音とギターが重なる様瞬間がたまらないから。「イェア」って囁きにまた笑いそうになるけど(なんか似合わないのがおかしくて)、軽やかに、駆けてくみたいな韻の踏み方、終盤に向けての鍵盤も効果的にドラマを盛り上げていって、舞い上がるようなイメージに、聴くたびに顔がほころぶ。それから #8「Slide Song」も名曲。フレーズを繰り返しながら静かに重なっていくギターと、声の転調がドラマチック。
ジャケットのイメージもあるかもだけど、SF小説を読むのにもぴったりのアルバムだと思ってる。「たったひとつの冴えたやりかた」なんて特にあいそうだ。

あーあ、再結成しないかなあ…と思ったら、ほんとにするみたい、だ! こちら(http://loser.jugem.cc/?eid=272)に情報が…。一時的なものだとしても、うれしい。楽しみです。