負け犬の遠吠え

女子とゲームの断絶エピソード」(id:msrkbさんのブクマコメントより)の日記について言及いただいていたので、蛇足ながら補足。

そんなこと言ったら、ポップカルチャーをかるーく聞き流して、流行をある程度追ってて、そんで恋愛して、結婚して家庭を持って、老いて死んでゆくだけが人生ということになってしまう。
http://d.hatena.ne.jp/./halfway/20061113/p1

この辺私もよく考えるのですが、それが「人生」かどうかはさておき、それが「幸せ」と考えるのはありふれた/ふつうの/一般的な/ことなのかもしれないと思う。 とりあえず特殊なことではないみたいだ、ということには、気付いた。
本読んだ、ゲームやった、映画見た、というようなことを周りの人(特に女の)に 言うと、たいてい「よくそんな時間あるね」と言われます。年をおうごとに、そう言われるようになってきた。そういうとき、私はいつも「ソロ活動だから」と答えてるのですが、するとたいてい「じゃあもっと出会いのある趣味にすれば? テニスとか」とか、いわれる。あはははは。うーん。
もっと別の答えを探すべきかもですが、ともかく、私がテニスにまるで興味ないのと同じように、相手は私が最優先している事柄には興味がないんだと思います。それは仕方ないし、別にすすめたいわけでもない。私だってすすめられてもテニスしないだろうし(やりたくなったらやるかもだけど)。

でも女子とゲーム(とかアニメとか、まあオタ要素のある文化)の『断絶』は女性のなかに、趣味は属性として「身につける」ものだって考えの人が(男でもそうかもだけど)多いからなんじゃないのかって気もする。女友達のグループはたいてい似たような服装のグループで構成されるみたいに*1
やってないけど「いい感じ」な趣味
やらないし「関わりたくない」趣味
自分の好き嫌いとか興味とかと同じくらい、もしくはそれ以上の重要度で、そういう分類を、してる人は結構多い。そして、ゲームは自分を『落とす』(要するにもてない)趣味に分類されてるのかもしれない。だから「おわってる」。
そして、終わってると思われたくないという防御というか牽制が、敬遠させ、沈黙させるのかもなと思います。

僕らオタクは、社会はだいたいこういう雰囲気で構成されているということを肝に命じておかなければならない。つまり、僕らオタクは隠れていてこそ、生きていけるのだ

確かに、と思うところもあるけど、個人的には残念なことだと思う。オタクというか、興味があることに執着してる人自体に、あまり出会えないのはさみしい。インターネットだとたくさんいるように見えるんだけどなぁ。
そしてあれだ、こういうのは私が「恋愛して結婚して家庭もって」という流れにあまり興味をもてない/自分の未来として想像しがたい(とりあえず、いまのところ)から感じることでもあるんだと思うけど、そういうこと言うとぜんぶ負け犬の遠吠え(正しい意味で)になってしまうのがくやしい。

id:enziさんにトラバいただいて、先日の日記が、あの「カトゆー家断絶」さまにて紹介されていたことを知りました。久々にカウンター見たら今日一日でいつもの10日分くらいだ。すごーい。初体験。弟に自慢できる。
あー、で、そして弟に言われるわけですね。
「うちの姉貴がさー、ネットで? リンクされたとかって喜んでてさー」
「おわってるよねー」
いわないし、うちの弟もそんなこといわない。

*1:これはまあ学生に限った話かも