DEATH NOTE the last name

見ました。面白かった!!前編が個人的にはあんまり(id:ichinics:20060623:p2)だったので、どうしようかなぁと思ってたんだけど、kaienさんの「いいから見ておけ」という一言に背中を押されて見に行きました。ありがとうございます。

はっきりいうが、この展開を最もよく楽しめるのは原作の熱心な読者だろう。
原作の結末にいまひとつ納得がいかなかった読者にとってこそ、この映画版は傑作となると思う。細かな欠点をあげはじめれば切りがないが、ぼくにとっては満足のいく作品だった。
http://d.hatena.ne.jp/./kaien/20061120/p1

ほんとその通りだと思いました。
映画版デスノートには、原作とは異なる結末が用意されている。しかしそれは映画オリジナルのものというよりは、原作の別の側面だという印象の方が強い。つまり、そのままでもなく、逸脱するのでもなく、原作にあった要素を使って別の筋書きを描いてみせてくれた。これもあり得た、と思えるラストだったし、個人的には、とても気に入る結末だった。
もちろん賛否両論あるだろうけど、原作の延長線上にある、別の展開を見ることができる映画って、すごく贅沢で嬉しいことだと思う。

特撮風味

あと、今回、すんなり映画に入り込めたのは、映画がはじまって数分で、「これは特撮映画だったのか!」と思えたからでもあった。
映画を見るうえで、見る前の気分というのは結構重要だ。そして特撮ものというのは、独特の空気があって(言葉にできない)、そのスイッチで見ると、レムとかリュークとかの違和感はまるで気にならなくなるのだった。そういや金子修介監督作品なんだもんな。最初からそのテンションで見れたら前編もイメージ違ったのかもしれない。
月とL、夜神総一郎ミサミサなど、いわゆる漫画的な人物造形も、とことん作り込んであってよかった。原作コマの構図をそのまま写し取ったような場面があちこちで散見できるところもうれしい。
楽しかった!!