- アーティスト: Badly Drawn Boy
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 2006/09/14
- メディア: CD
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もちろん、タイトルを見れば、ブルース・スプリングスティーンの『Born In The U.S.A.』へのなんらかの思いが込められているらしいことがわかる、し、実際BDBはスプリングスティーンのファンなのだそうだ。が、私は恥ずかしながら未だにスプリングスティーンの音楽を聞いたことがない(どこかで耳にしてはいるだろうけど)。世代の問題かもしれないし、ただたんに盲点だったのかもしれないけど、これはなんというか、いち音楽好きとしては、世界史未履修とかいうくらいの空白なのかもしれない。ボスと呼ばれてるらしいというのは知ってるけど。そんくらいだ。すみません。
なのでそことの関連性についてはわからないのだけど、この「Born In The U.K.」というタイトルを冠し、青空よりも曇り空の似合うアルバムに込められているのは、彼の中に連なるイギリス的なる音の系譜、なのだと思う。タイトル曲「Born In The U.K.」のイントロにエルガー「威風堂々」が使われてるところからしても。*1
とはいえ「The Long Way Round」とかを聞くと、カート・ベッチャーやLeft Bankeなどアメリカのソフト・ロックを彷佛とさせるし、それはつまり、こういうことなのかなだと思う。
Then you see the union jack
and it means nothing
but somehow you know
that you will find your own way
it's a small reminder every day
that I was born in the UK
「Born In The U.K.」
ちょっとコステロっぽい「Degrees Of Separation」とか、リフレインが美しい「Without A Kiss」とか、すきだ。