あらすじ/意味がかくされているということ

リンク元に「華麗なるギャツビー あらすじ」、という検索ワードがガンと増えたのですが、読書感想文の季節だったりするのでしょうか。私の感想はちゃんとあらすじ書いてないので参考にならないと思うというかギャツビーの見どころはあらすじではないと思うのでその辺難しいだろうなと思いました。でも、面白かったので読んでみればいいと思う。感想文のあとでもいいから。

ところで、わたしが今読んでいるのは、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」だ。これをおすすめしてくれた友人と明後日会う予定なので、それまでに読もうと思っているのだけど、すごく面白くてどんどんページが進んでしまい、進むのがもったいないと思うくらい面白い。そして、この本の場合は、あらすじを知ってしまったらきっと読む楽しみが損なわれるだろう。というのは、どこかの感想のさわりに書いてあった(のですぐ読むのをやめた)のだけど、確かにその通りだと(まだ読み終わってないけど)思うし、そう書き記してくれた人に感謝してもいる。
「あらすじを知ってしまったら楽しみが損なわれる」と思うのは、この物語にとって「隠されている」ということが重要なテーマになっているからだ。言葉が繋がっていくところにある、その意味は、後から押し寄せてくる。
インデクスからシンボルへ、というのは、その使用と意味をつなぐ経路のややこしさ/長さ/タイムラグ、みたいなものなのかもしれない。