四角い箱

もう割り切れない場所、もしくは、システムの輪郭を見渡せる場所(それは同じ場所なのかもしれないけれど)に興味をもつのは、そこにあるドアを開けてみたいということ、もしくはドアを閉じたいということ(それは同じことなのかもしれないけれど)と、そんなに違わなくて、それからどうするか/どうなるか/どうしたいのかすらわかんないから、面白そうだ、と思うのかもしれない。
でもそこには、ある程度期待する「像」みたいなものが、たぶんあったりするんだろうけど、でもそれすらまだ意識できてない。
例えば四角い箱があって、その中心から外側にむかって広がっていく領域のようなものをイメージする。その広がり自体には、それが四角い箱であることはわからなくて、でも領域が広がっていくことで四角い箱もまた大きな立体の中心点であり、広がっていくうちに、飲み込まれてしまう単位の1つであることがわかる。
……というような光景をイメージして、で、何? と思う。
わかんないな。しぬまでにわかることができるのかな、とか思うけど、わかってもまたそれは四角い箱の1つだった、ってことに気づくだけなのかもなぁ、とも思う。
わかんないことばっかりだけど、わかんないことって必要。
だって全部が腑に落ちたら、飲み込まれるか、拡散するか、どちらにせよ過ぎてしまうような気がする。かといって腑に落ちることを避けようとは思わないんだけど、もちろん。