断絶

「おっしょあー! おっしょあー!」「ぐうぇえええ!」と叫びながら1人の男子高校生がもう1人を背負い、2人がかけ声担当で、もう1人リーゼントが竹刀を持って走っている、という光景に出くわし、しかも私は急な階段のをのぼりながら下から見上げておったので、背中の彼が落ちたら、死ぬなぁ、死ぬんだわ、なんて思いながら脇があいた際に追い越させてもらって、振り返ったときの、彼(背負っている方)のまっかっか、な顔が目に残像のように焼き付いてはなれない昼下がり、そのまま打ち合わせに出向き、して、帰り道、まだ彼らはおんぶトレーニングをしており、すげえなぁ、熱意だなぁ、と思っていたら、女子高生が「はやく!はやく!」「見てあれアタマオカシイ!」というようなことを叫んだので、カチンと来た。なぜかはわかりません。そして後から来た、その彼氏らしき男の子が「応援団だよバカ」と彼女を小突いたのを見て、少しすっきりしたんですが「応援団」だから何だ、というのがきっと彼女の論理だろうし、実際その子は、ノリ悪いなーつまんない、というような表情をしていたようにも見えた。
これがもしも、

「なに漫画なんて読んでるのー?」
スラムダンクだよバカ」

だったとしたらどうだろう。「あっスラムダンクいいよねー」になるはず……。でも、現実のスポ根はだめなのか……。というか漫画読んじゃだめなのか……。
とかいろいろ考えてたら、QJにのってたパフュームインタビューで

youtubeとかですごい人気ですよね」
youtubeって何ですか?」

という会話があったのを思い出した。全然関係ない。話が飛び過ぎた。けどあのインタビューのラストに「心地よい疲労感」と書いてあったのがすごく、印象的でした。
ともかく、あのつらそうな特訓をやろうと思える気持ちってのは尊敬してしまうし、でもあの急な坂を、おんぶで走るのは、あぶないと思う。