ずっと飛んでるキブン

例えば、道を歩いている。あそこの横断歩道を渡ろうか…なんて選択肢が浮かんだとたん、「こっちの方向にはナチュラルローソンがあるし、じゃあパン買ってこうかな、チーズもちも食べたい、けど、こっちには銀行がないからお金がおろせないじゃん、あ、今日の夜は飲みだ、それじゃ、お金はおろしとかないと、終わってからは,間に合わないし、だからやっぱあっち行こう」などと折り畳まれてた意識が芋づる式に展開され、やっぱやめようと思って方向転換することに決めたら決めたで、また次の案と質疑応答しながら、歩くことになる。
もちろんぼんやりしてるときもあるんだけど、そうやって、ずるずる引きずりながら歩いているときっていうのは、時々どうも鬱陶しい。視界は広いのに、動ける範囲がせまい。常に追いかけていて追いかけられているような気分。
だからたまには、その辺で寝転んだりとかさ、雨が降ってもぬれるとか次の日とか気にしないで、衝動に忠実に動いてみたくて*1、でも言葉とかはわりと衝動に近くて後悔することもあるんだけど、ともかくそうやって先を予想して保険かけるの、たまにはなしにしようよ、って、誘われたい。
たとえば、フェスとかに行くと、そのきぼうはかなえられるような気がする。お祭りだからかな。芝生に転がって牛乳飲む朝霧のしあわせよ。
それから、ちょっと酔っぱらっているときね。
酔っぱらうことのいいところは、少し先のことを、単純に考えられなくなってしまえることで*2、せいぜい「こっちにナチュラルローソンがある,パン食べたい」までの単純な足し算だけが、例えば2+3が5になったときは2も3も消えてる、そういうやり方で繋がってるとこだと思う。いつのまにか別のコンビニでパン買って、でもちゃんと満足してたり。
あと、もうちょっと行けたら,私も深夜に自転車こいで海へ、とか、味噌煮込みうどんを食べるためだけに車乗って名古屋へ、とか、関サバのさしみ、とか、谷中生姜ってなんで谷中なんですかねぇ,谷中名物なのかなぁ、ねえ? なんてへらへら笑いながらもう一杯飲んで、照れずにひとのこと、褒めちぎったりできるのかもしれないのにな。*3
なんていう話をしながら、飲んでた昨日の夜。要するに私は小心者だということです。

*1:もちろん人に迷惑をかけないのも大事なんだけど、それとはべつに

*2:ちなみにわるいところも同様

*3:ちなみに車の免許はもってません