少女革命ウテナ/第6話〜10話

少女革命ウテナ L’Apocalypse:2 [DVD]

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6話から10話を鑑賞。コメディパートと「世界」についての伏線とで、うまい具合に緩急つけて進んでいる感じです。

卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく
我らが雛で、卵は世界だ
世界の殻を破らねば、我々は生まれずに死んでいく
世界の殻を破壊せよ 
世界を革命する為に!!

何度も繰り返されるこの台詞が、やはりこのアニメのテーマなのだと思う。この鳳学園を覆っている世界のはて。その存在は学園に影を落とし、影はあの噂好きの2人組のように、きっと至る所にはびこっている。
で、9話の「棺」に関するエピソードがでてきたあたりで、ああこれは、エヴァの女の子版というか、カウンターというか裏返しの物語になるのかもなと思った。

「生きてるのって、なんか気持ち悪いよね」
「そう?」
「そう。気持ち悪いよ。どうせ死んじゃうのに、なんでみんな生きてるんだろう。なんで今日までそのことに気づかなかったんだろう。永遠のものなんて、あるわけないのにね」

ここを外ととらえ、中へ行くエヴァと、中ととらえることで外へ向かうウテナの、目指す場所は違うのに、そこについてる名前はきっと一緒なんだろうなと思う。それは、少年/少女の違いともいえそうだなぁ。
とにかく、かなり面白くなってきました。以下メモ。

第6話「七実様御用心!」
七実の被害妄想とかツワブキとか。確か先週決闘してたはずのミッキーとウテナはなかよしになってる。コメディ色の強い話で,少し毛色がかわったかなと思ったら5話までずっと榎戸洋司さんの脚本だったのね。今回は比賀さん。
第7話「見果てぬ樹璃」
やっとメインででてきた樹璃。この話はすごくいいなぁ。短編としてまとまってるし70年代の少女漫画の「プラトニックラブ」が、そのまま女性に置き換えられ、しかもミスディレクションがひっかけでなくて切なさ増幅装置としていきてる。
第8話「カレーなるハイトリップ」
ウテナとアンシーが入れ替わる回。見所は西園寺の交換日記…かな。
第9話「永遠があるという城」
引き続き西園寺話。「世界のはて」「世界を革命するちから」などというキーワードが徐々に意味をもってきたような気がする。それからウテナの過去(?)についても、新しいエピソードが。

第10話「七実の大切なもの」:七実はアスカだなぁ。あの髪の毛が切れるシーン:は、みんなそうだと思いますけど、ぐっときましたよ。

1話〜5話(id:ichinics:20070528:p2)