見えなくなるまで手を振る

ちょっと前に見た映画の結論が、「おれたちのことを覚えていろ」という願い(?)になっていたのだけど、なんだかちょっとひっかかるところがあって、たまに思い出して考えてみたりしている。
あのような歴史上の、国を動かすような人物はともかく、多くの人にとっては、覚えていてくれることよりも、覚えていてくれるだろうと信じられることのほうが、願いに近いのではないだろうか。「多くの人」とかわからないけど、少なくとも私にとってはきっとそうで、それを信じられたなら、むしろその後は忘れてくれてかまわないと思う。
だから、自分が逆の立場だったなら、覚えているという今の状態ではなく、きっと覚えているだろうということを、いいたいのはそれだったのだと、思った。
「元気でやってるのかい?」って、聞けるうちに聞いとこうって。