レミーのおいしいレストラン

ichinics2007-08-04
たのしかった! たくさん笑いました。
とくべつな嗅覚をもった、料理の得意なネズミのレミーが、料理は苦手なのに料理人になっちゃったリングイニとタッグを組み、パリの料理界でノシてく話です(ちょっと違う)。
ネズミという存在は、とくに料理場では忌み嫌われるものだと思いますが、まず、そのタブーがこの物語のアクセントになってる。たとえばレミーが、リスとか小鳥とか猫とかだったら、イメージはまったく違ったと思う。レミーがネズミだってことが、いわばロミオとジュリエット的なしかけになっていて、ぐっとくる。レミーの目を通して描かれる料理の面白さ、いとおしさったらたまらない。
失敗作のスープをおいしく仕上げる前半の料理シーンは、踊りのようですばらしかったし、後半の群舞はまるで、孤独なダンサーが振り付け師として舞台に立ったかのような、高揚感があった。そして出来上がるのは、すばらしくおいしそうな料理!
見ている間は、人間とネズミとの友情もので終わるのかと思っていたのですが、結末はちょっと予想外で、とても気に入りました。
ピクサーの作品はどれも面白いと思うけど、「レミーのおいしいレストラン」は、筋がシンプルなだけに、それぞれのキャラクターへの愛着がわいたし、とにかく、料理をつくること、自分の好きなことをしているときの、いきいきした様子を存分に見せてくれたのがよかった。
ほんと、たのしかったなぁ!