スイッチ/望月花梨

望月花梨さんの漫画は、妹が持ってるのを読んだことがあるきりだったので、ぼちぼち集めたりしてるのですが、これがもう、どれもすごくよくて参る。今日読んでたのは「スイッチ」。

スイッチ (第2巻) (花とゆめCOMICS)

スイッチ (第2巻) (花とゆめCOMICS)

「無愛想だし懐かないし我ながら可愛くないと思うし」…だから自分は大人に、先生に嫌われている、と思っていた主人公が、ある事件をきっかけに担任の教師に心を開くようになる。そして、それが恋になって…というお話。
シンプルなラブストーリーなんだけど、相手の言葉に反応したときの表情や、うれしいやかなしいや切ないという気持ちがこれでもかと画面から溢れてきて、読んでる間中どきどきした。どきどきしすぎてつかれた。
この、あともうちょっとの距離が、外側にいる自分にはこころもとなく思えるとこもあって、読み終えてすぐはもんどりうつような気分だった。もっとこう、直接的なこといったりしないのか!て、もどかしくなったりもするけど、登場人物たちの満足そうな顔からは、そのまわりにはきっと、あの、いろんなことが大丈夫と、なぜか思えるときの「感じ」があるのだろうなと思う。
この余韻が望月花梨さんの魅力(のひとつ)なんじゃないだろうか。読み終えたあともつづく、この、「向かってく気持ち」。その矛先をどうすりゃいいのと思い、少し早足でかえる。
スイッチ (第1巻) (花とゆめCOMICS)

スイッチ (第1巻) (花とゆめCOMICS)