「アニメがお仕事!」7巻/石田敦子

アニメがお仕事! 7 (ヤングキングコミックス)

アニメがお仕事! 7 (ヤングキングコミックス)

ついに完結。
中盤の、どろどろしてた頃のほうが迫力があって、最後はきれいにまとまっちゃった気がする。でもそれは、二人が一歩前進したということでもあって、そこに重点をおくと、この物語はここで終わるものが自然な流れだったとも思う。
とはいえ、二太は同じことこの先も繰り返すのかなーって感じがするし、イチ乃も最後まで、なんだか負い目を拭うことに奔走してるようだった。特にラストのキーワードがジェンダーぽい感じになっちゃったのは残念。それはジェンダー的な題材がどう、ということではなく、アニメという世界で働くことの葛藤と魅力を描いてきたのに、軸がちょっとブレちゃった感じがしたからです。そういうとこは、やはり作者のアニメ界への思い入れが大きいのかなというのを、最後の最後に痛感した。
最終巻で、一番印象に残ったのは、のんのさんの成長だった。これはきっと、冒頭から決まっていたことなんだろうな。
とはいえとても面白い作品だったので、もう一回、とおして読んでみたいです。
1〜6巻の感想 → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070518/p1