波のあいだ

朝起きて携帯みたら、すごく珍しいというか久しぶりの人からメールがきていて、そんで、なんか元気がないんだよーどうしたんだろーわたし、みたいなことがかいてあって、すこし動揺した。それはたぶん、心配っていうのに近いけど、でも「できるだけ元気でいてください」という、ちょっとずるい気持ちでもあって、それでも、いますぐ行って、なにか愉快な話ができたならいいのになぁと、思う。彼女とは共通の思い出も少ない。だけど、すごく楽しかった思い出があるから、あれのこと繰り返し話すのでも、全然かまわないのだろうなと思う。会うたびに、同じ思い出について語ったって、きっと補えない部分はたくさんあるから、だからそのときのためにいま、思いだそう、なんて、携帯握りしめたまままたウトウトしてたら、わたし昨日のことよりよく覚えてるよ、ってあの子がいうのを、きいたような気がした。