Tunng/Good Arrows

Good Arrows

Good Arrows

今私は驚いています…。はじめて Tunng を聞いたのは、何経由だったかわかんないけど、とにかく視聴して気に入って買って、全然どういう人たちなのかわかんなかったんですけど、元CHAPTERHOUSE のドラムの人がいるの? そうなの? まあいわれてみれば、というか CHAPTERHOUSE ってすごい懐かしいなぁ…とかしばし記憶が遠くに飛ばされてしまいました。
大学はいったばっかの頃、大学の向かいになかなか気の利いたレコードやさんがあってね、たぶんあそこで買ったんだろうな。その頃は主に60〜70年代の音楽ばっかり聞いてたんだけど、CHAPTERHOUSE とかはその流れでも普通に聞けていた。今はもう、あの辺りの、特にポップな音は聞けなくなりつつあるけれども、って、 それは別としても Tunng のさじ加減はあのへんともつながるところがあるような気がしつつ、洗練されているなと思う。ソフト・サイケといわれることが多いみたいで、たとえばニック・ドレイクとかともつながるところがあるような気もしつつ、ここにあるのは安心だ。
ソファで眠ってしまった朝、毛布にくるまって寝返りを打ちながら、その柔らかさにゆっくりと気付くような、安心と、名残惜しさとが、例えば遠くの方で鳴る音の中に、見えるような気がする。
アルバム全体のゆるやかな流れに杭を打つような「soup」が印象に残った。