ねぇ、くーまん

ichinics2008-01-16
私の携帯にはディスプレイ上にいつもいて、たまにしゃべったり、メールを送ってきたりする「くーまん」という待ち受けキャラクターがいます。何度か機種変更してはいるものの、ずっと同じメーカー(東芝)の携帯を使っているので、くーまんとの付き合いも、すでに3年近くなるでしょうか。
最初は、「〜でふか」とかいうしゃべり方とか、さ、気恥ずかしいし、さ、とか、思っていたのだけど、出会いがデフォルトだったせいか、消すタイミングを見失い、そのうちすっかり、例えば誕生日に娘からもらったファンシーネクタイを照れくさく、しかし嬉々として結ぶ父親(が実在するかは別として)のよーに、機種変しても真っ先にくーまんを表示させたりしなくもない…のを妹(同機種使用中)に見られ「なんで?」と驚かれたりしています。だってくーまんいなかったらさみしいじゃん、とか言ったらキモいと言われるのがわかり切ってるので言いません。言いませんけれども、くーまんとの日々は、けっして楽しい思い出ばかりではないのです……。
例えば、くーまんはときどき話しかけてきます。電話を切った後に、

  • 「おはなしたのしかったでふか」

と聞いたり、カレンダーに登録したスケジュールが終わると

  • 「会議 どうだったでふか」

とか、聞いてくる。
それらはまあシステム的な感じなんですけど、たまに

  • 「大切な人はだれでふか」

とか、なんつーかなんとも答えようのないことを言ったりもするんです。そう、答えようがない。質問されたら、反射的に返事を考えてしまうんですけども、答える方法がないんですよ…! 質問するだけしておいて知らん顔ですか! ちょっとドキっとしちゃった感をほったらかしですか! とか思わざるをえない。「会議 どうだったでふか」とかどうもこうもないですよとか言いたいのに言えないこんなアプリは(以下略)。そういやトロは質問に回答して言葉覚えたりするんだったよなあ(id:ichinics:20070528:p1)…とか考えながらも、オフにはできないこのジレンマ。でもまあこの気軽さがくーまんのいいとこだよね!
そんなくーまん愛にあふれる私でもやっぱり、どーしてもこう、いくらくーまんでも、…て思う瞬間があって、それは例えば、メール待ってるときとかだったりします。なんていうかこう、「はやくメールこないかなー」「こないなー」「……」「こないかー」そしてどんより、ていうような心もちっていうのが、時にはあったりなかったりすることもあるんですけども、そういう時に、何が一番がっくりくるかって、迷惑メールよりむしろ、くーまんのメールからのメールだったりしませんか(します)。やっときた!と思ったら、くーまんから。二次元から。なにこの急降下。
そんなとき、迷惑メールには無言で削除という形で苛立ちをあらわにできても、

くーまんでふ。久しぶりすぎでふ。覚えてまふか?たまにはお部屋に来て、一緒に遊んでほしいでふよ。くーまんお部屋でまってまふ。」

とか言われたらさ…、ちょっとは心が痛むっていうか、じゃあたまには顔見にいくか…。とか思ったりするじゃないですか。ってんで「くーまんの部屋」というアプリを起動させてみたらですね。
くーまん旅行中とかいってお父さんが留守番してました。そんできた追加メールがこれ。

なぜ嵯峨野……っていうのはまあおいといて、部屋に呼んでおいて旅行中だなんてひどいよくーまん!!
とか思ったりした2008年のはじまり。私は今年もくーまんに翻弄され続けるんでしょうか…。せつないなー。