Rage against the machine@幕張メッセ2008/2/9

私がレイジのライブを見たのは、天神山フジの一度だけで、もう10年も前のことになる。その時はレイジを目当てにフジへ行ったわけではなかったし、正直なところ、あの台風の中でライブを見るのはほんときつくて、だからその時の記憶はうろ覚えでしかない。それでも、すごい、と思ったのは確かだった。
前にも書いたけど、レイジを聴くと単純に、血湧き肉踊るっていうか、興奮できた。アルバムが出るたびに聞き込んだし、今でも、やる気を出したい時には好んでレイジをかけたりする。レイジの音は、衝動的に体を動かしたくなるようなものだった。だから、8年前にザックが脱退し、活動停止になってからの方がずっと、ライブをみたいと思って過ごしてきたような気がする。
そして約1年前、コーチェラで復活って話を聞いてから(id:ichinics:20070124:p2)、日本公演楽しみにしてて、決まるとすぐにチケットとった。それなのにライブが始まっても、私はなんとなくのりきれないままでいた。
それは、再結成したものの、これからの活動予定が明らかにされていないからかもしれない。いや、あまり情報収集していないので、もしかしたら新譜の予定とか、でてるのかもしれないけど、そんでも1曲の新曲もないまま、アレンジも8年前とほぼかわらないまま、演奏されるって「らしくない」ような気がした。ザックが時折みせる笑顔も、「アリガトゴザイマス」てMCも、なんか違う気がした。音響が悪いのは幕張だからしょうがないにしても(あんまメッセでみてないけど、音とモニターに関してはいい印象ない)、ところどころ演奏がもたつくような、丁寧過ぎるような、振り切れなさが気になった、なんて贅沢なこと言ってるのはわかってるけど、
真ん中のブロックのいちばん後ろで見はじめて、でもきっとあっさりブロック前方突っ込んで見るんだろうな自分、と思ったのに、最後までそのタイミングはこなかった。
それは、ライブ始まった直後に、私のすぐそばで、もめ事が起きて、警備員に取り押さえられ運ばれていく若者を見たことと、ライブ終盤で、鼻血を出した男の子が、ふらつきながら立ったりへたりこんだりを繰り返しており、心配になって声かけたりなんだり…ていう諸々があったからでもあるんだけど(だいじょうぶです、と言って彼はふらふらのまんま踊ったり座ったりを繰り返し、いつのまにかいなくなっていた)、彼らのその情熱(特に前者に関してはかなり危険な行為だったけど、その是非はさておき)は、今のレイジに向けられるものなんだろーかと、思ったりした。