グチ文学 気に病む/いましろたかし

グチ文学 気に病む

グチ文学 気に病む

読み心地としては「釣れんボーイ」読んでる感じの日記本です。ブログをはじめてあっという間にやめてみたり、「原稿用紙10枚がノルマである。あと二行。おわり」などとしめてみたり、素直なやる気のなさに苦笑しつつも、あっという間に読み終えてしまった…。

やる気がないのは決して悪いことでも不自然なことでもないのだ。
大きな声で言えないだけである。
ま…あんまり正直すぎる。わがまま言いすぎるとメシが喰えないので…

いましろさんの書くことってのは全部が本音のようでもあり、けむに巻かれてるようでもあり、でもまあ本音なんだろうねー、とか思いながら読んでるとちょっと切なくなるけども、まあ、釣りが好きなのはよくわかって、それにほっとしたりするのもへんな気分だった。読んでるといましろ先生、健康状態があまりよくないらしく、おこがましくも心配になるんだけど、でも釣り楽しそうでよかったと思う。なんでそんなこと思うのかよくわかんないけど、たぶん私は、漫画書いてほしいなーと思いながら読んでたんだと思う。
だから描き下ろしまんが劇場があってうれしかった。○樫先生ですかと思うくらいの下書き漫画だったけど、面白かった。
ちょうどこの本の前半に同時進行されてたっぽいのは「あんずちゃん」で、あんずちゃんも、おもしろかったよなーと、思う。

どうして自分は読み手をハラハラドキドキさせる漫画が描けないのだろうか?
気にしないことにする。描けなくなったら負けである。

こういうとこすごく好きだ。